作ったものを売るでもなくショーに出るわけでもない、いわゆる完全なる趣味でナイフを作る方がいます。そういったお客様はいわゆる「プロ」では無いんですが、うちのお客様の作品はクオリティは高いものが多く、プロに勝るとも劣らない技術の高さに舌を巻くこともしばしばです。

お客様がナイフを持ってきてくれた

聞くところによると、昔のマトリックス・アイダの店舗内には一般のお客様の作品を飾るスペースがあり、誰でもそれを手に取ることができ、それを見ながらナイフ談義に花を咲かせていたんだとか。そんな話をお店の常連の冨岡さんという方としていたら、「じゃあ今度俺のナイフ飾ってよ」と言ってくれて、早速ナイフを持ってきてくれました。

そしたらそのナイフがものすごく良かったので紹介します。

サブヒルト・ファイター

こちらはサブヒルトのファイター。
グラインダーなど使わず、ヤスリとボール盤だけで仕上げたものです。
驚くほど完璧な平面が出ているフラットグラインド。一寸の迷いもなく引かれたヘアラインなど。
その技術の高さは驚嘆すべきほど。

subhilt

ブレードの削りが恐ろしくうまくて、全く迷いのない削り。
正直、ヤスリでここまで出来るのかと驚きです。
subhilt_blade

ハンドルのデザインもスタッグを全く削らずに使っています。
デザイン構成力もすごい。
subhilt_handle

ボウイナイフ

こちらは少し小柄なボウイナイフ。
スタッグに真鍮のヒルトが渋く決まってます。こちらもブレードの削りは完璧。
bowie

今、お店で実物をさわれます

これらのナイフは、現在マトリックス・アイダのショーケースで飾られています。本人の了承を得ているので、実際に持って触ってみることもできます。実物を見て、大いに刺激を受けて、創作意欲を駆り立てられていく方が続出しています!
同じような道具、環境ですごいものを作っている人をみるとジェラシーというか、憧れというか、そうった感情が湧き出てくるものみたいです。

display

ホビー・メーカーの店舗展示をやってみたい!

今回の一件で気づいたことがあります。
それは趣味でナイフを作っているホビイストの発表の場がないということです。
現在はブログを立ち上げて自分で作品を積極的に発表している人がいるけど、そういった人はごく少数で、ほとんどのホビイストは自分の作品を机の中にしまっているのがほとんどなんじゃないでしょうか。
だからマトリックス・アイダでそういった一般のメーカー向けににディスプレイの一部を開放して、展示してみたら面白いかもしれませんね!
お店でディスプレイされることで、ナイフも陽の目をみることになるし、作る人のモチベーションアップなどにもつながるように思います。
早速企画してみよう!






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