デザイン画から鋼材を削り出す。そのついでに型紙も作る方法:Knife-Hack


今回は自分でデザインしたものや、紙のコピーから鋼材を削りだすまでの手順をご紹介します。

デザインの描かれた用紙を、そのまま鋼材にスプレーのりなどで貼りつけて削る方法もありますが、
ベルトグラインダーなどで削ると紙が焦げてしまったり、思いのほか鉛筆やボールペンの筆跡が太かったりして案外不便なもの。
そこで、部長(相田義人)から教わった便利で手軽な方法をご紹介します。

1.デザインを切り出す

まずは、デザインがコピーされたものをカッターやハサミを使って、おおまかに切り出します。
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2.切り出したものをスペーサーに貼る

次に、切り出したものをスペーサーに貼り付けます。
この時使うのは革用接着剤、ダイヤボンド#888です。
特にこれがいいというわけでもないそうですが、ラブレスもこの作業には革用の接着剤を使っていたそうです。
写真 2013-07-25 10 19 13

ぺたっと貼り付けます。シワが寄らないに注意します。
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3.型紙を切り出す

しっかり貼り付けたら、今度は線の通りに型を切り出していきます。
このとき、細かい曲線はポンチを使ったりすると便利です。
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カッターで慎重に切り出していきます。
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ブレードのエッジライン(刃のライン)の微妙な曲線は雲型定規を使って綺麗に切り出します。
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蛇足ですが、雲型定規は、ナイフのデザインをするときに必需品です。持っていない方はぜひ、購入をおすすめします。

さて、無事に切り出すことが出来ました。
これで型紙が完成です。スペーサーで作った型紙をきちん保存しておけば、それだけで大きな財産になります。
日付や、モデル名、鋼材の厚みなども記録しておくと、後々便利です。
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4.鋼材に型を罫書く

型紙が出来上がったので、実際にそれを使って鋼材を削り出していきます。
まずはダイケムを鋼材に塗り、ケガキ線がより目立つようにします。
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ダイケムが乾いたら、先ほど作った型紙を鋼材に載せ、バイスグリップで固定します。
しっかり固定した状態で、鋼材にケガキ線を入れていきます。
スペーサーは厚みがあるので、容易にケガくことができます。
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これでケガキまでが終了。
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5.鋼材を削り出す

ボルトの穴などは、型紙の上からポンチを打ち、その位置に穴をあけます。
下の写真は荒削り前の状態。ここからベルトグラインダー(またはヤスリ)を使って外形を綺麗に削り出していきます。
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以上、簡単ながらミスの少ない方法の紹介でした。

今回のまとめ

作業手順

作業の手順をまとめると、以下のとおり。
1.デザイン画のコピーをスペーサーに貼る
2.スペーサーを慎重に切り出して型紙にする
3.型紙を鋼材に固定してケガく、穴位置にポンチを打つ
4.ケガキ線に従って削り出し

スペーサー利用の利点

スペーサーを利用して型紙をつくる利点としては、
・一点物のナイフの場合でも型紙を残すことが出来る。
・安価で、かつ作業が容易
・保存に場所を取らない
・紙などと違い、ポンチやドリルを使うことが出来る
などが挙げられます。

次のナイフを作るときは、これを参考に型紙からしっかり作ってみてくださいね。
型紙はあなたの歴史と財産になりますよ。
また、Matrix-AIDAでブランクやキットを買った場合も、削る前にコピーして型紙を作っておくと、あとで同じものを作る場合にとても便利ですよ!

 


“デザイン画から鋼材を削り出す。そのついでに型紙も作る方法:Knife-Hack” への2件の返信

  1. はじめまして、最近こちらのブログを見つけました。
    このテクニックや他の書き込みもわかりやすく、とっても参考になります!!!

    1. 森もんぺさん、コメントありがとうございます!
      これからもっと役立つブログにしていきますので、また見に来てください!

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