和歌山県の刃物規制の流れはおかしい


全くバカげた規制だ。こんな条例は否決されるべきだ。

2015年3月4日付けで、危険刃物販売、条例で規制へ=全国初、小5刺殺事件受け―和歌山県 (時事通信)というニュースが流れてきた。

要するに、今回の小5少年の殺害事件を受け、それに使われた「ククリ」というナイフの販売を和歌山県内で規制しようという話だ。

いったいこの規制に何の意味があるのか

盲目的に事件に使われた凶器を規制対象にしていくことに何の意味もないことはこれまでのあらゆる規制などから明らかだ。こういった悪法が増えるほどに、犯罪が減るのではなく、ただグレーゾーンが増えていくだけではないだろうか。

ククリを規制したらこういった悲惨な事件はなくなるのか?
そもそもククリがあったからこの事件は起こったのか?
どちらも答えはNoだ。この犯人はククリがなかったら別の道具で少年を殺めていたはずだ。
言い古された言葉だが、「刃物が人を殺すのではなく、人が人を殺す」ということを改めて考えて欲しい。

今回の事件を受けて法律や条例を変えるならば、規制を増やすのではなく、大人たちが普段から自然と子供を守れるような地域や社会に変えていく方向に舵を取るのが指導者の役目ではないだろうか。
規制を増やしたって犯罪者は減らない。

刃物とは、便利だけど危険なもの

そもそもククリはネパールの民族的なナイフで生活に密着した文化的な道具である。
もちろんククリとセットで語られるグルカ兵のことは避けることはできず、武器としての側面があることは否めない。
しかしながら、刃物とはそもそも危険なものだ。これはククリに限ったことではない。

刃物とは、便利だけど危険なもの。
そんな当たり前のことを忘れて「これは危ないからなくしましょう」と危険なものから人を遠ざけていくこの流れに、恐ろしさを感じる。むしろ、刃物を使うときは「自分の手を切らないように気をつけること」、「人に向けてはいけない」、そういった基本的なことを教えていける社会が本来のあるべき姿じゃないだろうか。

人の趣味・趣向を規制や否定するのは人権侵害だ

ククリはナイフの中でも、趣向性が高く、コレクション的なアイテムとして扱われる場合の方が多い。
そもそもそんなマニアックなアイテムを規制することに何の意味もないし、ニュースの文言に”家庭などでは通常使わないククリナイフやダガーナイフなどを「危険な刃物」に指定する方向”とあるが、これは人の趣味・趣向を無視する恐ろしい規制だと言わざるをえない。

「日常的に使わないからいらないでしょ」というこの考え方は極めて乱暴だ。

 
例えば、僕はタジン鍋を日常的に使わないしタジン鍋がなくて困ったことはない。
ある日、タジン鍋収集家が小学生をタジン鍋で撲殺したとする。
「これは危険だ。タジン鍋を規制しなくてはいけない!」
「タジン鍋なんかなくても日常的に困らないから規制しちゃおう!」
こんなこと言う政治家はどう考えても頭がオカシイと思わないだろうか?
和歌山県議会は今、これと同じことをしようとしている。全く馬鹿げた話だ。
 
こんなアホらしい条例が否決され、今後の日本が健全な社会になることを心から祈っている。

 
 
 
追記:
下記リンクから和歌山県知事に直接メッセージが送れます。
あなたの意見を投げかけてみてください。
ようこそ知事室へ 知事へのメール | 和歌山県ホームページ