2015年8月9日(日)は晴天に恵まれ、銀座ブレードショーは無事開催されました。
たくさんのお客様にご来場いただき、本当に感謝です。ありがとうございました。
今回は例年よりも開催が1ヶ月ほど遅れ、お盆休みが重なったこともあり、「どうしても行けなかった」という声もチラホラ聞こえました。ぜひ次回はご来場くださいね!

さて、今回もナイフショーで見つけた素晴らしいナイフをご紹介していきます。
例のごとく会場が混雑していたため、注目していたメーカー全員分を撮ることはかないませんでしたが、出来る限り取材してきたので良かったら見てってくださいね。

山本徹さん

今回が初出展の山本徹さんは、今やトレードマークとなったワインオープナーのナイフをメインに、新作を多数取り揃えていました。特に目を引いたのが、この「加奈子」というナイフ。ハンドルに使われたバイソンは表面にぼつぼつとした穴が開いてしまうのですが、そこに金粉を埋めて桜の散る様子に見立てていました。小池憲男さんによる和柄の美しい彫刻もまたこのナイフに見事に調和しています。ハンドルのデメリットをアイデアひとつでナイフの特徴にしてしまう、素晴らしいアイデアでした。
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内田啓さん

前回の銀座ブレードショーで展示テーブルに出展し、今回がいわゆるデビュー戦となった内田啓さん。ラブレススタイルのナイフををきっちりと作るメーカーです。前回の時からすでに売れるレベルだろうと感じていましたが、今回は上々のデビュー戦となったようです。これからの活躍が期待される若手の一人です。
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素晴らしいアイデアだなと思ったのが、このメニュー。
出展者は何が売れたかひと目でわかるし、売れた後でも「このモデルも作れます」という宣伝にもなっていいですね。
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間狩純平さん

マッカリーさんは東京のナイフショーの本格デビューとなりました。
ひとつの鋼材を削り出して作るインテグラルを精力的に作っていて、数多く展示していました。製作歴が1年ちょっとというのに、多くのナイフメーカーが敬遠する手の込んだインテグラルを高い精度で作ってくるとは只者ではありませんね。
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彫家(土方義和さん)

圧巻だったのはこの龍の彫刻。ナイフは多松国彦さんの製作したインテグラルナイフです。
この彫刻、なんと熱処理が終わった後に彫っていったというから驚きです。熱処理されてカチンコチンになったステンレスにこれほどまでに大胆に深く彫り込む技術は土方さん唯一無二のものかもしれません。
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横山哲夫さん

「メキシコのクマ」こと横山さんは秘蔵のスタッグを使って、魅力的なシティナイフを作っていました。
ナイフショー前にブログやfacebookなどで公開していたので、このナイフを手にするときには「ああ、これがあのブログで見たやつか!」と、なんか有名人にあったような感覚を覚えました。画面で見るよりも美しい、小さいけれど存在感のあるナイフでした。
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鈴木寛さん

鈴木刃物製作所の鈴木寛さんは、救助犬チームのために寄贈したというレスキューナイフを展示されていました。
災害発生時に身を守るために、そして人を助けるために使われるナイフということで、頑強かつ現場を想定した工夫がされた素晴らしいナイフでした。ナイフ職人として社会に貢献するひとつの新しい形だと感銘を受けました。
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次回に続きます。

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