第36回JKGナイフショー レビュー3
前回「第36回JKGナイフショー レビュー2 | ナイフ小僧.com」の続きです。
松村智郎さん
刃物メーカーに勤めつつ、自身はナイフメーカーとしても活動している松村さん。実は2年ほど前からアメリカのアトランタブレードショーに出展して武者修行をされています。ナイフとしてどんどんと洗練されつつ、独自性は際立ってきているような気がしますね!
多松国彦さん
上品で気品のあるファイティングナイフが多松国彦さんの真骨頂です。
細身にアレンジされたビッグベアやバトルナイフなどは力強く迫力のあるデザインですが、多松さんが作るものはどこかしら高貴さが漂います。
水野清介さん
ご本人が鍛造されたナイフはそのままでももちろん使えますが、自分で紐を巻いたり、ハンドルをつけて楽しめる形で販売されていました。
カスタムナイフを自分でひと手間加えて更にカスタム出来るのは楽しいですね!
道中俊明さん
D.E.Henryのボウイを完全にリメイクした作品の数々は、驚くべき品質の高さです。スタッグコレクターと呼んでもいいくらい持っているという数多くのスタッグの中から厳選しただけあって、写真のものとほぼ形状まで同じ!良い意味で、変態的に(笑)こだわり抜いて作りこまれたナイフってのは本当に魅力的です。
川上圭三さん
オリジナリティあふれる川上さんのナイフは独自的なデザインや機構のナイフが多く、とても楽しい気持ちになります。
例えばこのベストインショーにノミネートされたこのナイフ。一見インテグラルなんですが…
横から見るとこんな構造!なぬっ?となるお客様の反応を楽しんでいるんだとか。
ラブレスのインプルーブドハンドルも川上さんテイストにアレンジ。この削り、見た目の綺麗さもさることながら握りの良さも抜群でした。
川村龍市さん
日本だけでなくアメリカに多くのファンがいる川村さん。
仕上がり、素材の活かし方、すべてが完璧です。ぜひ実物を見てもらいたい。
奈良定守さん
シンプルなワーキングナイフのイメージが強い奈良定さんですが、今回のテーブルではイングれーぶされたこのナイフが一際目立っていました。彫刻は小池憲男さんによるものです。
内田啓さん
ラブレスナイフを忠実に作るというモットーでナイフを製作している内田さん。今年のJKGナイフコンテストでは奨励賞を受賞し、今回がJKGナイフショーのデビュー戦となりました。ドロップハンター、ユーティリティ、セミスキナーなど王道のラブレスナイフを実に丁寧に製作されていました。
加藤四龍さん
こちらも今回からJKGナイフショーに参加する加藤さん。ザクナイフを作ったあの方です。今年のJKGナイフコンテストでは鈴木眞メモリアル賞も受賞しています。タクティカルテイストのフォールダーを製作する印象が強かったのですが、今回はガラッと趣向が変わってシースナイフをメインに製作されていました。これはガーバーのマグナムハンターをオールドテイストにカスタムメイドしたもの。
星山文隆さん
星山文隆さんもJKGナイフショーに初参加でした。
ナイフもイングレーブも全部自分でやるというすごい大変なことをやってのけてます。驚くべきバイタリティですね!
尾崎始さん
なかなか製作時間が取れず、ナイフづくりに専念できなかった一念だったと言っていましたが、この尾崎さんもナイフとイングレーブを自分でやってしまうのです。しかもイングレーブは顕微鏡を使わず裸眼でやっているとか。今は鍛造にも挑戦しているとのことで、今後の製作活動がますます楽しみなナイフメーカーです。
ということで、今回のナイフショーレビューは終わりです。
さすがJKGメーカー会員だけが出展できるショーというだけあってとてもハイレベルなナイフばかりでした。
来年もますます楽しみなナイフショーです。今年これなかったあなたも、ぜひ来年は銀座まで足を運んでくださいね!