先日発売された年鑑ナイフマガジン2016では、岩崎先生がラブレスのDixon Fighter(ディクソン・ファイター)を使ってハンティングをする様子が紹介されていました。ラブレスを使ってみたくても使える人はおそらくほとんどいないと思いますが、岩崎先生は実際に使うことでナイフの評価をするという、メーカー側からすれば理想的な価値判断をしてくれるコレクターと言えるかもしれません。

 

Dixon Fighter (ディクソン・ファイター)とは

今回フィールドテストに使われたディクソン・ファイターは存在自体が希少なモデルです。ぼく自身、ラブレスのコレクターの一人、Dixon氏がオーダーしたナイフという以外、通常のファイターとの差が良くわかっていませんでした。

先日このブログでちょっとだけこの記事を紹介させてもらったところ、岩崎先生からメッセージを頂きました。誌面の中で2本のナイフを比較する記述がありましたが、これに対して訂正をしたいところがあるということと、ディクソン・ファイターとはなんなのかということをお教えいただきました。その要約(ほぼ原文)をここで紹介させてもらいます。
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・誌面のナイフは二本ともDixon Fighterです。(誌面では片方が通常のファイターとして紹介されていました)

・Dixon Fighterはラブレスのファイティングナイフで下側のブレードデザインがリカーブしている特別バージョンの名称です。6インチが多いですが稀に6.5インチ(7インチ)の個体も存在します。ブレードの厚みや長さは関係ありません。

・Dixon Fighterについてはアメリカでも誤解が多く、5.5インチや6インチのスリムなストレートファイターを適当にDixonと呼んで平気で売っています。あくまで、ブレード下端、リカッソから先がS字状にリカーブしていないとDixonにはなりません。リカーブしているブレードは引き切るとき対象が逃げないので胸骨や頸部の切断に向いています。

・通常のファイターは5インチ、6インチ、6.5(7)インチ共、全て下側のブレードライ ンがストレートです。セミスキナーのデザインでもラブレスは直線部分を比較的長くデザインしています。この直線部分が胸骨や腱を切断するときに非常に役に立ちます。カーブの部分は滑るので固くて弾力がある骨や軟骨、腱は切断できません。

ということで、日本屈指のラブレスコレクターである岩崎先生から、直々にDixon Fighterについて教えていただく機会があったので紹介させて頂きました。これからは普通のファイターと混同することなくなりますね!
岩崎先生ありがとうございました!

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