あとからヒルトをつくる


フィクスド・ブレード(シースナイフ)をつくる際に、ヒルトをなくしてしまったり、熱処理前にヒルトを作っている暇がないときありますよね。そういうときにヒルトをあとから作る方法があります。
過去にこちらの記事で絵で紹介したことがありますので、記憶のある方もいるかもしれません。

要はこのやり方でやれば、穴と溝さえあれば、あとからでもヒルトをうまく作ることが出来ます。
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今回は、お客さまから、ほぼ完成したブレードに合わせてヒルトを作ってくれというオーダーをいただきました。今回の方法は、上の絵とはちょっぴり工程が異なりますが、作業記録をご紹介します。

 

まずお客様から届いたのはこの剣鉈のようなナイフ。
ヒルト溝と穴はあいてます。残念ながら溝の寸法はテキトウでした。

 

まずは、あけられた溝にヒルトの幅を合わせます。フライス盤で作業しました。

 

ヒルトの割れ目の深さを決めてケガきます。ダイケムってとっても見やすいですね!

 

0.5mm程度の深さでケガキ線まで削っていきます。

 

瞬間接着剤を2滴ほど垂らします。(写真はたっぷりつけてしまった悪い例ですwこの後はがすの大変でしたw)

 

溝に合わせて貼り付けます。

 

あらかじめブレード側にあいていた穴をガイドにして穴をあけます。

 

つづいてヒルトを割っていきます。なんやかんや色々計算してますねw

 

横フライスで削っていきます。

 

出来ました。最初に削った0.5mm分の加工とヒルトの溝の高さが一致しているところがミソです。

 

はめてみました。穴位置ピッタリ。
上部に少し開きがありますが、これはブレード側に平面が出ていないためにできてしまったものなので、ご愛嬌ということでご理解下さい。

このあと、このお客様からは無事完成したというメッセージとともに完成品の写真を送っていただきました。なんとか役に立ててよかったー。

ということで、こんな風にやり方さえわかればヒルトをあとから作り直したり、ヒルトの工程を先にとばして熱処理だけとりあえずやっておくことなどもできます。

普通のやり方でナイフを作る人には縁のない技法ですが、万が一のときには役に立つのでそのときはこの記事を検索でもして下さいね。