2012 ソルバング・ナイフショー・レビュー3
そして淡々と。誰かのアンテナに引っかかるかもしれないので続けていきます。
SALVATORE FOGARIZZU
1971年生まれ、1985年からフルタイムメーカーに。
イタリアで何代にも渡って Sardinian Pattada ナイフを作る有名なナイフメーカー一族の一員だそうです。
フォールディングナイフを好んで作りますが、時折インテグラルナイフを作っています。
"T-DAGGER FOLDING KNIFE"
ブレード鋼材はRWL-34。ハンドル材はSUS416。インレイにはタイラギという貝と12金を使用しているとの記載がありました。ブレードの形状がイカしてます。
”T-SPECIAL FOLDING KNIFE”
ブレードはRWL-34鋼、ハンドルには古いベークライト、黒蝶貝、12金を使用しています。
H.H.FRANK
ヘンリーフランクは、1965年に製作開始。数年で、投資対象になるようなアーティスティックなナイフを作るようになりました。イングレーヴもすべて彼自身の手で施されています。
"FOLDING GOLD DAGGER"
オールゴールドのフォールディングナイフ。
すべて金のトゥースピックも付属します。
一体ここまでやる必要があるんだろうか…とか考えるのは野暮ってもんです。Don’t think, FEEL !
”PERSIAN STYLE FOLDER”
こちらは象牙に14金・・・サメは24金・・・
”FOLDING GOLD DAGGER”
これもロックも、スプリングも、ボルスターも、ライナーも金・・・
ちょっとやりすぎ。
DENNIS E. FRIEDLY
1972年から製作開始。アート作品のボウイ、ダガーなどでよく知られる。
優れたグラインド技術やミラーポリッシュの技術でとても尊敬されている。
"LITTLE BIG HORN"
フルタングのダマスカス鋼のファイター。ダマスカスはMike Norrisによるもの。
ハンドルはマンモスアイボリー、ボルスターはSUS416。
イングレーヴは、Gil Rudolphによるもの。
”GENTS BOWIE”
フラットグラインドのボウイナイフ。ファイルワークも美しく仕上がっていました。
ボルスターはSUS416、ハンドルはマンモスアイボリー。
イングレーヴはJoe Mason。
”THE VOLUNTEER"
南北戦争時代後期風のナイフ。
美しいダマスカス鋼とウォーラスアイボリー。
LARRY FUEGEN
1975年から製作開始。A.B.S.のマスタースミス。
ラリーの作るブレードはすべて自ら鍛造したもので、ハンドル材はスタッグ、エキゾチックな木材、パール、アイボリーを使用します。ハンドルのカービングなどもすべて自分一人で行なっている。
"PUSH DAGGER"
ダマスカス鋼のブレードに黒檀のハンドル。ピンは14金。
ハンドル、ボルスターなどすべての細工を自らが行なっている。
プッシュダガーというと左右対称のブレードデザインが主流ですが、あえて美しい曲線を描くブレードデザインにしています。
”REVIVAL FOLDER”
ブレードはラダーパターンのダマスカス鋼、ハンドルは白蝶貝。サムノッチにはオパールを使用。
ハンドルのカービングが驚くほど美しい仕上がりでした。
TIM HANCOCK
1988年にはじめてナイフを販売。A.B.Sマスタースミス。
最高レベルのボウイ、ハンター、フォルダーを制作している。
最近では自分の作品集を制作した。
"PROTOTYPE FOLDER"
ダマスカス鋼のブレードとハンドル。ハンドルは彫刻されていて、黒蝶貝が窓枠に埋め込まれたようなデザインになっています。ロックの機構はサイドロックです。
”COWBOY BOWIE”
これはめちゃくちゃかっこよかった。
ラダーパターンのダマスカス鋼、ブルーイングしたスティールのフィッティング、スタッグハンドル。
タングにも綺麗なファイルワークが施されています。
つづく。