アイダナイフは世代を越えて
この前、相田義人が新しいナイフを2つ納品しました。
北海道のとあるハンターからのオーダーなのですが、本人のものではなく息子と娘婿のためのナイフなのです。もともと依頼主が自分でデザインしたものを相田がまとめあげて制作したものだったのですが、使い心地が良かったので、息子たちにプレゼントすることにしたそうです。
これがオリジナルのナイフです。その名もムラヤマ・スペシャル。ピストルのデリンジャーをイメージしたハンドルで、ブレードはセミスキナー。すべり止め用のチェッカリングが入っています。年季が入ったスタッグがいい色になっています。
そして、今回新たに作られたもの。
一番上がオリジナルで、下2つは息子たちのナイフです。サイズを少し変更してカスタマイズしてあります。マークも変更してあり、お父さんのものが大きなもので、息子さんたちのものには新しいマークが入っています。
裏面にはそれぞれの名前がマーキングしてあります。息子さんたちのものには製作年も刻印しています。
この真新しいナイフ2つが、これから新しい歴史を作っていくんですね。
親子2代に渡って、同じナイフメーカーのナイフを使い、歴史が繋がっていく。ナイフメーカーとしてもこれ程嬉しいことはないかもしれません。男のロマンを感じさせてもらった、印象深いナイフでした。