はじめてのカスタムナイフとマーク入れ
八王子在住のお客様が無事に初めての2本のナイフを完成させました。
自宅の作業小屋で粉まみれになり家族の冷ややかな視線に耐えながら、この素晴らしいナイフを仕上げました!おめでとうございます!
製作中に苦労したポイントなどをインタビューさせてもらったら快く回答をいただきました。その内容がすごく共感できるものばかり。ナイフ作りをするにあたって誰もが経験するナイフメイキング苦労あるあるのオンパレードで「わかるわー」と呟かずにはいられないものばかり。いっしょにいい酒が飲めそうですw
ナイフ作りで苦労した点
- 自宅の作業小屋が狭いのでベルトグラインダーで削ると小屋中鉄粉まみれになるのでキャンプ用品やその他もろもろの掃除が大変。
- プロクソンの卓上フライス盤でやってもトルクがなく会社のボール盤で開けた。
- 今後のために中古のボール盤を購入。
- 普段ナイフ作りに没頭できないので(家族がいるので)合間合間を見つけては(30分くらい)コツコツ作る。
- 次第に形になっていくにしたがってニヤニヤしては、途中経過を妻に見せても”ふ〜ん…”で終わり。
製作上の試行錯誤に関する感想もたくさんいただきました。ただ、こういった「産みの苦しみ」は完成時の達成感や、そのナイフで何かを切った時の「スパっと切れた!!」という感動で払拭されてしまいますよね。 これらの苦労はある意味、ナイフ作りの醍醐味といえるかもしれません。
- ベルトグラインダーで削る際、刃の角度とハンドル側の端がきれいに削れなく苦労した。
- 気をつかったのはハンドルを鋼材に合わせる時。コンマ数ミリでもズレたらボルトやピンが入らない。ハンドルの整形も都度自分なりに握りながら少しずつ削った。
- 最後の刃を付ける時もランスキーシャープナーを買って研ごうかと思いましたが、出費が増えるので砥石で研いだ。
- アールが付いてるので難しかったですが刃が付いたときは嬉しかった。腕の産毛を剃りまくりました(笑)
トレードマークはお嬢様との共作
ちなみに、トレードマークはお嬢様が製作した版画をそのままマークにしたものです。すごく個性的でインパクトがあって素敵ですよね。まだ10歳ということで、いつかこのナイフを一緒に使うのを楽しみにしているそうです。
完成写真を撮って送ってもらいました!写真も綺麗!
その後…僕がこの処女作品を掲載するのをまごまごしてたら次回作が完成してしまいました!一気にハンドル周りやブレードの仕上がりがレベルアップしていて驚きました。
これからもぜひナイフメイキングを楽しんで、近い将来、お嬢さんと一緒にナイフを使ってキャンプを満喫してください!!ありがとうございました!