オリジナルブランクのブレード研削
お客様が描いた図面をお送りいただいて、それを具現化するお仕事をしました。
早速進めていきます。まずはいただいた図面をそのまま鋼材に貼り付け外径カット。人気のニムラバスをモデファイしたオリジナルデザインとのこと。
スウェッジ(上側の刃)の部分が特徴的なので、うまくいくか不安な感じですが、とりあえずマスキングテープで位置決めをして削っていくこととしました。
まずはメインベベルから削ります。
今回気づいたのが、フラットグラインドのこういう斜めの立ち上がりを削る方法で、ブレードをヒルトの角度に合わせて横滑りするように削っていくとうまくいくこと。いつもはブレードに垂直に研削痕がつきますが、斜めについていますね。
スウェッジの削りは感覚でやりましたが、ほぼほぼ図面通りうまくいきました。鋼材の厚みとの兼ね合いで、メインベベルは少し広めになりました。
下の写真のような感じで、かなり厚みが残すような指示でした。なんか角度が分かりにくい写真になってしまっていますが、ちょっと気を遣う工程でした。
あとはチェッカリングを入れて、黒皮を落として完成です。
ここでお客様にバトンタッチ。
最終的にはブラスと仕上げにして…とさらなる構想があるそうで、今年いっぱいくらいでの完成を目指してらっしゃいました。
初めてのナイフづくりのお手伝いが出来て、うれしい限り。今から完成が楽しみです。