第8回鍛造ナイフ部会作品展行ってきた!その2
前回書ききれなかったので、続きです。
亀井清昭さん
竹の節をうまく利用してハンドルにしていました。
天然素材との融合は鍛造ナイフによく似合います。
町田一止さん
これはナイフではなく、千枚通し付きペンです。
普通の千枚通しよりも紙への入り込みが良いそうで、長野県警のオフィスにはこの千枚通しをいくつも納品したんだとか。
伊藤裕翠さん
残念ながらご本人はいませんでしたが、お弟子さんがいつもどおりテーブルを出されていました。この頃は、お弟子さんが包丁づくりなどで任される工程が増えてきたそうで、二代目襲名の日も近いようです。
野村和生さん
佐治打刃物製作所の社長を務めながら、時間を作って自分のオリジナルナイフを制作している野村さん。本業が忙しくなかなかオリジナルの制作に時間を避けないとのことですがテーブルには多数の作品が並んでいました。
寸暇を惜しんでオリジナリティを追求し続けるその姿勢には感動すら覚えます。
吉永恒生さん
アイヌ彫刻を手がける山崎義郎さんという方とコラボレーションしたナイフを作っていました。ハンドルや鞘の装飾がどこかエキゾチックで魅力的でした。
中村啓一郎さん
鍛造したブレードを、ホローグラインドで削った異色作。
一見、ふつうの削り出しでつくったナイフのようですが、ブレードにはうっすらとテンパーラインが現れていました。
「ステンレスを鍛造しても意味が無いという人もいるけれど、僕は鍛造したものとそうでないものにはやはり違いがあると思う」と力強く語ってくれました。
あと中村さんはシースがめちゃめちゃ上手かったです。シンプルなんですが、手をかけて作りこんだのだと、ひと目で分かるような丁寧な作りのシースでした。
JKG鍛造教室参加者の作品
毎年8月頃に行われるJKG鍛造ナイフ部会主催の鍛造教室で一般の方たちが制作した作品も同時に展示されていました。
鍛造教室では時間の関係上ブレードの焼入れまでがカリキュラムになっています。参加者の方々は、ブレードを自宅に持ち帰って各々が好きなハンドルを付けて整形していくのです。
どれも力作揃いで、個性があふれていてとても興味深かったです。
このように教室に参加した人たちの作品を展示するのは、すごくいい!
展示される人にとっては持ち帰ったナイフを完成させるモチベーションになるし、これを見た人が次回の教室に参加したくなるでしょうから。ぜひ、今後も続けていって欲しい企画です。
ということで鍛造部会はとても楽しいナイフショーでした。
鍛造教室にもまた行こうかななんて思ったりもしました。