Katzのハンドルリメイクのお手伝いをしました!


とある日のこと、ファクトリーナイフのハンドルを交換しようとしたけど途中でうまくいかなくなったというお客様からSOSメールが届きました。

katz K103プーマクラトンのハンドル材をスタッグに変えるため、ボルト固定用の穴をあけようとしました。気合で段つきドリルで4mmの穴をひとつだけあけられたのですが、なぜか2つめは一向に歯が立たなくなりました。ホームセンターでステンレス用のドリルを買い、試してみましたが同じ結果です。ちなみに素材はXT80のようです。

せっかくうちを頼ってメッセージを送ってくれたのだから、何とか完成までサポートしたい!ということで、ここからKatzハンドル交換プロジェクトが始まりました。

件のナイフはこのような状態になっていました。
ナイフはナロータングで、ハンドル材はすでにサイズが合うように加工されています。メールにあった最初に穴があいたというのはたまたま焼きが甘いか入っていないところに当たったのかもしれません。いずれにせよ一つ穴があいているので何とかなりそうです。下の写真のようにハンドル形状の加工はすでにうまくいっているので、あとは何とか固定する方法を考えるだけです。

遠方のお客様からの質問だったので、なんとかメールでやりとりするしかありませんでした。そこで、ぼくはこんなメールと共に手書きの作戦概要を送りました。

僕が考えたのは4mmの穴を利用してニューボルトでハンドルを固定、カシメピンでハンドルの開きを防止する作戦です。最後に書きましたが、カシメピンは2本の方がより強力だしハンドルの開きを完全に防止できると思います。ハンドルに穴明けする際は先に接着をしてください。

あとはお客様に頑張ってもらうのみ!

このあとボルトの穴に隙間が出来たりなどの紆余曲折があったりましたが、待つこと数週間。無事に完成との連絡が来ました!

2017/ 5/29 5:15

この写真を見たとき、思わずパソコンの前でガッツポーズになり、こんなメールを送りました!

ご連絡ありがとうござます!
完成した写真を見ながら思わず「すごい!よかった!」と手を打って画面に叫んでしまいました。

ハンドルの隙間も上手に埋めてあるので水の侵入などは完全にシャットアウトできそうですね。
角と一緒に飾った写真を見ると、もったいなくて使えないかもしれないなどと思ってしまいました(笑)。

とはいえ、ハンドル交換のプロジェクト達成おめでとうございます!

人のナイフが完成してこんなにうれしいのはなかなかないことです。素晴らしい経験をさせてもらいました。この方は、次回はフルタングのナイフに挑戦するとのこと。今から次回作の完成が楽しみです。

ナイフ作りやリメイクは完成までに様々な難関が立ちはだかりますが、あきらめなければなんとか完成にこぎつけるもんです。
完成したナイフは本当に自分だけの宝物になります。ぜひ、興味のある方はナイフ作りにチャレンジしてみてくださいね!

Matrix-AIDAはいつでも初心者の方の挑戦を応援しています。

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KA-BAR BK9のハンドル交換とカイデックスシースを作る


今回はご依頼でKA-BARのBK9のハンドル交換とカイデックスシースを制作しました。かなり大きなサイズのナイフなので、大判のハンドルを仕入れるところから始めたのでかなりお待たせしてしまいました。

さて、今回のお題のナイフがこちら。元々はABS樹脂のハンドルが標準装備されています。ネジで留められているだけなので外すのは簡単です。

 

交換する素材はこれ。グラスファイバー素材のG-10(オレンジ)です。ハンドルのサイズに合わせて切断したところ。

 

現物合わせでハンドルに穴をあけます。ネジを締めるために段付きの穴が必要なので、ここはフライス盤の登場です。下穴の位置を追っかけて位置を合わせて大きめの段付き穴をあけていきます。KA-BARの場合、ハンドルの表と裏で穴サイズが違うので注意が必要です。

 

うまことハマりました!
でも、ふとオーダーシートを確認したらお客さんは「真ん中の穴がいらない」といっていた・・・ということで作り直し・・・ぐぬぬ。

 

このあとは、ベルトサンダーなどで外形を合わせて削り、いよいよハンドル全体の整形に入っていきます。大まかな作業はベルトサンダーを使いましたが、思いのほか複雑なハンドル形状をしていたのでベルトサンダーよりもヤスリでの作業の方が多かったです。使用したのは燕尾ヤスリと平ヤスリです。

 

9割くらいハンドル整形が済んだら、あとは耐水ペーパーの出番。耐水ペーパーを短冊状に切り、両端をもって靴磨きのように磨きます。ただひたすら番手を上げつつ磨き続け、最終的にバフ仕上げをして完成です。

 

ピカピカになりました!元々ついていた樹脂よりもかなり高級感があります。重さはかなり重くなりましたね。

 

形もほぼコピーできました。きちんと両側作ったけど、元のハンドルと比較するため左右のハンドルを変えてみました。こんな風にきせかえしても面白いかも。

 

シースはこんな感じです。折りたたみ式のシースにベルトループを後づけできるような形です。

 

お客様の希望でタングエンドとベルトループの端が同じ高さになるように設計しました。

 

今回のオーダーで肝だったのがハンドルを交換しても「同じシースが使えるようにすること」という指示。そのためには出来る限りハンドルを同じ寸法にしなくてはいけないので、かなりヒヤヒヤしながらハンドルを成形しました。何とかうまくいってよかった!

 

うまくいって嬉しかったので動画撮ってみました!

 

こんなのをFacebookで紹介してたら、同じことをしている人が写真を見せてくれました!モデルはBK-16で、ローズウッドでハンドルをリメイクしているとのこと。ウッドの自然な感じがめちゃくちゃかっこいいですね!

KA-BARのハンドルリメイク面白いですよ。ぜひあなたもチャレンジしてみて下さい!