第34回JKGナイフショーレビュー その4
これまでのレビューはこちらからご覧ください。
第34回JKGナイフショーレビュー その1 | ナイフ小僧.com
第34回JKGナイフショーレビュー その2 | ナイフ小僧.com
第34回JKGナイフショーレビュー その3 | ナイフ小僧.com
続きです。
永田征雄さん
ナイフ審査会で見事にメーカー会員に合格した永田さんは、今回がJKGナイフショーのデビューとなりました。
デビューといえども、すでにその作品はハイレベルなものばかり。
オリジナルデザインの作品が数多くテーブルに展示されていました。
この翼のような曲線を描くブレードは、コンテストに出展したものに通じるものがあり、永田さんの好みのラインのようです。
道中俊明さん
イングリッシュ・ボウイナイフが今回の新作。
ハンドルはブラックウッド。ブラックっどといっても濃淡があるものですが、この作品のためにできるだけ真っ黒な部分をこだわって使ったそうです。
ヒルトの加工の芸当が細かい!
町田一止さん
ちょっと驚いたのがこのハンドル材。
なにかと思ったらヘビ革を貼り付けているんだとか。なかなかユニークですね。
飽きたり、汚れたりしたら剥がして自分で簡単に付け替えることができるよ!とおっしゃっていました。
松井透さん
有色ダマスカスをボルスターに使用したナイフ。
有色ダマスカスは真鍮や銅など使うことできれいな模様が出るんだとか。
吉川英治さん
ちょっと「製作中」の作品が多かった吉川英治さんのテーブルです。
インプルーブドハンドルのドロップハンターなどが多く展示されていました。
シースが傑作で、ナイフを入れると「カチッ」と気持ちのいい音がして装着することが出来ました。
構造上、ハンドルが厚くなるので、ナカゴを二重にしてシースを作っていました。
伊原賢治さん
実はアメリカをはじめ、海外諸国でナイフが売れている伊原賢治さんはいつものように多くのナイフを展示されていました。
九州の有名フォールディングナイフ・メーカーの倉本さんも伊原賢治さんのナイフを愛用されているそうで、これは倉本さんが長年使用したという実物です。伊原さんのナイフは、プロ中のプロが認めたフォールディングナイフということですね。
かなり研ぎ減ってきている刃。愛用していたことがうかがわれます。
野村和生さん
佐治打刃物製作所の野村和生さんは、現在、自分らしいナイフというものを積極的に求めて制作しているそうです。
お客さんからも「最近デザインが変わってきたね」と声をかけられることも多いとか。
これまで培ってきた技術にオリジナリティが加わり、さらなる飛躍が期待されます。
篠崎暁生さん
アメリカに進出したり、フォールディングナイフを作ったりと新たな挑戦の歩を止めない篠崎さん。
この「これでもか」というほど刃をリカーブさせたナイフなど、チャレンジスピリットが感じられる作品でした。
加藤清志さん
このボウイナイフのような重厚な作品だけでなく、下の写真のようなかわいらしいペーパーナイフなどがあり、楽しいテーブルでした。
つづきます。
2 thoughts on “第34回JKGナイフショーレビュー その4”
失礼します。
町田さんのハンドルの革は蛇ではないですね。
上がカイマンで、中はカエルだと思います。
ご指摘ありがとうございます。
僕が聞いた時に間違えて記憶していたようです。大変失礼しました。