第35回JKGナイフショーレビュー vol.1
去る2014年10月18日~19日、銀座の時事通信ホールにて第35回JKGナイフショーが開催されました。
全国から多くのファンが駆けつけ、賑わいました。
ということで、今回も僕が気になったナイフをご紹介していきます。
黒沢次夫さん(Tsugio Kurosawa)
テーブルに広がる独特のクロサワワールド。どの作品も一瞬、「これが刃物なのか?」と疑わざるをえない作品ばかりです。
まるで焼きたての香ばしい香りがしてそうな焼き魚。
昆虫や魚などがテーブルをにぎわす中、こんなシンプルなナイフ・フォークセットもありました。
伊原賢治さん(Kenji Ihara(To-un))
騰雲のトレードマークの伊原賢治さん。このところ動きも重さも軽いフォールディング・ナイフが人気でよく売れているそうですが、フィックスドブレードも伊原さんのテイストがそのまま活かされていました。
このスケルトン・ナイフもなかなか人気があるんだとか。シンプルですね!
重野守さん(Mamoru Shigeno)
目の覚めるような美しい仕上がりのラブレススタイルの作品を作り続ける重野守さん。
今回は、3つのナイフを展示していました。
ミニ・ウィルダネス。迫力のあるデザインのナイフをシックなマイカルタを使い、丁寧に仕上げています。
ニューヨーク・スペシャル。ランダムパターンのカーボン・ファイバーをハンドルに採用しています。かっこいい!
ドロップハンター。これは鋼材にV金10号を使い、バフで粗めのミラー仕上げにしたもの。実用してもらいたいナイフというコンセプトで制作されたものだとか。
山本宣弘さん(Nobuhiro Yamamoto)
ラブレスの35周年モデルのレプリカ。レザーワッシャーのグリップには樹脂含浸をして、ハンドルに強度をもたせてあるのだそうです。スペーサーに使われている白色は象牙を使ってあり、プレミアムモデルになっていました。
コテコテのラブレス・スタイルが並ぶ中、包丁も作っていらっしゃいました。
これはオーストラリアのディーラーとコラボレーションしたモデル。実際は販売に至らず、レアなプロトタイプとなったとのこと。ファンはこういうプロトタイプが欲しくなるもんなんですよね。
築地正晴さん(Masaharu Tsukiji)
弥生時代のモチーフを研究し、原題のカスタムナイフに見事に融合させている築地正晴氏。
今回も緻密な彫刻を施したシースとナイフを作っていらっしゃいました。
次回の銀座ブレードショーの看板ナイフに選ばれるなど、今後さらなる飛躍が期待される作家さんの一人です。
貝殻を三角形に削りだし、シースに埋め込んでいます。微に入り細を穿つ、まさに職人芸です。
井原行生さん(Yukio Ihara)
ハンティングのシースナイフの印象が色濃い井原氏ですが、未完成ながらライナーロックのフォールディングナイフに挑戦していました。次回の銀座ブレードショーには完成している予定なんだとか。楽しみです!
成恒正人さん(Masato Naritsune)
素晴らしいハンドル材をつかってラブレスナイフを作っている成恒さん。
ブルー系の色合いが美しいブーツナイフ。
このスタッグのナイフも美しかった!
うーん、振り返ってみても力作揃いですねぇ…
Vol.2に続きます!