第36回JKGナイフショーのBest in Showは林田英樹さん!
去る2015年10月17日から18日にかけて、JKGナイフショーが開催されました。
開場前には行列ができるなど、例年通りの盛況となりました。たくさんのご来場、本当にありがとうございました。
ベスト・イン・ショー(Best in Show)
林田英樹さん(Hideki Hayashida)
数多くの実力者がひしめき合うJKGナイフショーの中で、最も価値のある賞「ベスト・イン・ショー」を獲得したのは林田英樹さんでした。この美しいギャンブラーナイフ(サンフランシスコ・ダガー)がその受賞作品です。完璧な仕上げのブレードに黒蝶貝や白蝶貝が少しの隙間もなく象嵌されたハンドル。そしてメタルシースも細部までスキなく作られていた名作です。
ハンドルは着脱可能で、オーダーがあれば別のデザインのハンドルに交換することもできる仕様になっています。
特筆すべきはこの彫刻。なんとこの彫刻も林田英樹さん本人によるものです。繊細で緻密な線と難しい技術と言われる金象嵌も駆使して複雑な唐草模様を紡ぎだしています。そして本人曰く、表裏の図柄の線1本すら違わないように数を合わせて彫り込んであるそうです。
なんとこの彫刻の技術はすべて独学でマスターしたそうです。しかし、驚くのはまだ早い。なんと彫刻をはじめて、わずか4ヶ月!まったく恐ろしい才能が現れました。
林田さんはこれまでHIDE名義で銀座ブレードショーなどに参加していましたので、ご存じの方も多いかもしれません。
これまではダイビングナイフやR.W.Lovelessスタイルのワーキングナイフをメインに作っていましたが、前回の銀座ブレードショーから並んだナイフがアートナイフの世界にどっぷり浸かってきていました。あらたな分野で才能が開花して、皆がそれに気づき始めたというところなんでしょうね!林田英樹さんのこれからの活躍が益々楽しみです!
林田英樹さんのホームページはこちらです。
この記事の写真よりもきれいな写真でこのナイフを見ることが出来ますよ。是非チェックして下さいね!