剣鉈のカイデックスシース(安全装置付き)
要件
「剣鉈の鞘がガタガタで、輸送するときなどに不便だからカイデックスでシースを作ってほしい」というご相談を受けました。
要件は以下の通り
- シースといっても腰に吊るして携帯することなどはせず、輸送する際や保管するときにカバーのように使いたい
- ロック機構を付けること。輸送中などに簡単に抜けたりしない。
完成品
完成したのがこちら。シンプルに二つ折りの構造にしました。
二つ折りのシースは留め具を片側に取り付けるだけでいいのでシース全体をコンパクトにすることができます。
包むだけだと抜けにくくなってしまうため、背中側を削るなどしてシースの保持力を調整します。
背中が大きく開けくほどシースが緩くなります。
シースの出口付近にゴムワッシャーのクッション付きのネジを使って硬さをネジの締め込みで調整できるようにもしてあります。
ロック機構
要件に合ったロック機構については、シンプルにパラコードを締めこむことでロックできるようにしました。
写真のように、ハトメに通したパラコードをコードストッパーで締めこむことで、開口部が閉まり簡単に鉈が抜けたりしないようになります。安全装置的な感じです。
シンプルだけど効果は抜群です。使うときは簡単に抜き差しをしたいけど、輸送中は安全性を確保したいという場合にはぜひ真似してみてください。
お客様にも無事にお返しして、満足してもらえました。
次は斧のカイデックスシースもご依頼いただいたので、また頑張って作っていこうと思います。
余談
すごく良い鉈だったんですが、なぜか目釘をカシメたところがそのまま飛び出たままで、手を切りそうな状態でした。そのまま使ったらケガをしてしまうという事で、目釘の頭を削って仕上げ、面一にしておきました。これで安心して使えます!