どうも、ナイフ小僧です。

今回は、実用一点張りの「本気のギア」の製作レポートをお届けします。 製作したのは、フィールドでのナビゲーションに欠かせないSUUNTO(スント)製ベースプレートコンパス用のKydex(カイデックス)ケースです。

自衛官からのオーダーで製作したSUUNTO A-30専用カイデックスケース単体。コンパスの形状に合わせて精密にプレス成形されたマルチカム柄のデザイン。

実はこれ、現職の自衛隊員の方から直接オーダーをいただいたもの。 以前Instagramに投稿した過去の製作事例をご覧になり、「ぜひ自分にも作ってほしい」と問い合わせをいただきました。 過酷な現場の最前線にいるプロから指名される。作り手として、これほど光栄なことはありません。

なぜ「個人製作」が難しいのか

一見するとシンプルなプレート状のケースですが、実はこのコンパスケース、製作難易度が非常に高いアイテムです。

通常、カイデックスシース作りでは「現物合わせ」で熱した素材をプレスして成形します。しかし、相手は精密機器であるコンパス。 不用意にプレスを行うと、カイデックスの「成形時の高熱」と「プレスの圧力」によって、コンパス内部のオイルが膨張・漏出してしまうリスクがあるのです。

「形を作ろうとしたらコンパスを壊してしまった」では話になりません。 コンパス本体へのダメージを完全に回避しつつ、確実に保持するテンション(保持力)を出す。ここをクリアするのが、今回の最大の勘所でした。

SUUNTO A-30コンパスがマルチカム柄の自作カイデックスケースにしっかりと収納されている様子。オレンジのランヤードと迷彩パターンのコントラスト。

現場仕様のMulticamと専用設計

今回は、バックパッカーやサバイバルの定番モデル「SUUNTO A-30」専用設計として製作しました。

素材には、迷彩効果の高いマルチカム(Multicam)柄のカイデックスを使用。 デザインは私のオリジナルです。抜き差しのスムーズさを確保しつつ、激しい動きでも脱落しない絶妙なホールド感を追求しました。実務の現場でも、ストレスなく運用していただけるはずです。

ベースモデル:SUUNTO A-30について

SUUNTO A-30の白い製品パッケージの上に置かれた、完成したオリジナルのカイデックスコンパスケース。

今回の相棒となったコンパスについても触れておきます。 SUUNTO A-30は、信頼性の高さから多くのプロに愛用されるモデルです。

バックパッカーのための拡大鏡付きベースプレートコンパス Suunto A-30 は、過酷な条件下でのナビゲーションやサバイバルに最適な信頼性の高いベースプレートコンパスです。 (引用元:SUUNTO公式サイト

地形図と照らし合わせるための拡大鏡や、夜間でも視認できる蓄光マーキングなど、実戦で必要な機能が凝縮されています。

最後に

オーダーいただいた隊員の方、このケースが日々の任務の一助となれば幸いです。ぜひ現場でガンガン使い倒してください!

それでは、また。


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