ダブルヒルト対応レザーシースの作り方。3枚合わせ構造で強度と機能性を両立させるコツ
2025年は大変お世話になりました。2026年もよろしくお願いいたします!
今回は6インチ・ファイター用のレザーシース製作記録です。特にダブルヒルト(両側にキリオンがあるタイプ)の場合、一般的な差し込み式では保持が難しいため、ストラップ固定式が基本となります。
普段はカイデックスのオーダーが多いですが、今回はお客様の強いご要望もあり、型紙から起こす『完全オーダーメイドの3枚合わせ構造』に挑戦しました。下方に抜ける水抜き穴の設置など、既製品にはない工夫を盛り込んでいます。
依頼されたのはこの感じ。ブレードバック側からストラップで固定するタイプ。ナイフも同型です。

この手のシースは普段作らないので、型紙から起こして作ることになりました。
構造としては、以下の三枚合わせのシースになります。
①ベルトループになる一番底のもの
②ナカゴ(今回は底に水抜き穴が必要という事で2分割)
③オモテ面のもの
構成要素
①ベルトループになる一番底のもの
ベルト通しを折り返して接着。端部は厚みが出ないように斜めに漉いて接着します。

裏側はこんな感じ。ストラップの切り始めの部分はポンチで穴を開け、そこから切るようにします。こうすることで裂けにくくなります。ポンチで穴を開けるのは、応力を分散させて革の裂けを防ぐためです。長く愛用していただくためのちょっとした、でも外せない工夫です。

②ナカゴ
今回は要望に合わせて2分割したものを使用。U字型にするのが一般的です。今回は底側に水抜き穴を開ける様に希望があったので2分割になっています。

③オモテ面のもの
上側に貼る部分ですが、今回のものはベルトホックが取付けられるので取り付けてから裏側にパッチを貼り付けて保護します。

あとはこの3つを接着し貼り付け、菱目打ち。これを縫い上げれば出来上がりです。

ここまでくれば縫い上げて、オイルを塗ってコバを仕上げれば感性。
よい雰囲気に仕上がりました!


現在、私自身の手による製作はスケジュール的にかなりお時間をいただく状況ですが、Matrix-AIDAでは同じ仕様で作れる材料や型紙のヒントを共有しています。
『自分で作ってみたい』という方へのサポートは全力で行いますので、材料選びに迷ったらぜひお店の方へご相談ください!