第27回 KKC ナイフショー開催のお知らせと、これからのナイフショーに思うこと
先日、熊本からわざわざお客様が訪ねてきてくださいました。そこで伺ったのは、九州のナイフ文化を長年支えてきた「KKC(熊本ナイフクラブ)」に関する、少し寂しいニュースでした。
長年続いてきたKKCナイフショーですが、高年齢化などによるクラブメンバーの減少という課題もあり、今回の第27回をもって、ショーの開催に一度、終止符を打つことになったそうです。
クラブ自体は今後も存続されますが、ショーが次にいつ開催できるかは、今のところ全く白紙の状態とのこと。地元の熱い作り手たちが集う場が休止に入るのは、同じ刃物を愛する者として寂しさを禁じ得ません。
■ 変わりゆくナイフショーの地図
ここ数年、カスタムナイフ界を取り巻く環境は大きな変化の中にあります。昨年、惜しまれつつ終わりを迎えた広島カスタムナイフショー、そして開催が見送られている福岡(他のイベントと共催に変更)や大阪など、慣れ親しんだショーが姿を消していくニュースが続いています。
しかし、その一方で明るい兆しが見えているのも事実です。 松本ナイフショウや京都ナイフショー、関アウトドアナイフショー、オールニッポンナイフショー。そしてJKGナイフショー、銀座ブレードショー、東京フォールディングナイフショー、T-OD Gear Spot、善光寺ナイフショーなどは今も盛況で、新たな出展希望者、来場者も着実に増えています。
■ 悲観するだけでなく、次代の感性を
こうした現状を目の当たりにすると、単に「寂しい」と悲観するばかりではなく、これからの時代に即した新たな感性が必要です。
・展示テーブルによる新人発掘を積極的に進める 銀座ブレードショー
・運営の若返りに舵を切った 東京フォールディングナイフショー
・主催者が積極的に声をかけ、広く全国からメンバーを集める オールニッポンナイフショー
・T-OD Gear Spot のように積極的に他業界を巻き込んでいくスタイル
これらのような優れたアイデアや行動力が求められている時期に来ているのかもしれません。
今こそ、伝統を守りつつも、新世代の作り手やユーザーがワクワクするようなイベントの形を模索していく。あるいは主催者側がきちんと利を得られるような運営方法へのシフト。そんな進化が必要なタイミングなのかもしれません。
■ KKCは存続
熊本ナイフクラブはショーの活動は今回で一区切りですが、クラブは存続。
ベテランの作家さんが新たに来てくれる方を歓迎してくれます。KKCの良いところはアットホームで、工房づくりをお互い手伝ったり、ナイフづくりのアイデアを教え合ったり、道具や機械、工房を貸してくれたりする地元ならではの交流ができるところ。
ナイフづくりやカスタムナイフに興味のある方はぜひ、この3月に開催される「第27回 KKC ナイフショー」に足を運んで、メンバーの方々との交流をしてみてはいかがでしょうか。きっと親切に優しくナイフについて教えてくれるはずです。
■ 第27回 KKC ナイフショー 開催概要
開催日時 :
2026年3月14日(土)9:00 〜 17:00
2026年3月15日(日)9:00 〜 16:30
会場:
熊本市くまもと工芸会館 2階 企画展示室 (熊本市南区川尻)
内容:
熊本ナイフクラブ会員によるカスタムナイフ展示
特別参加:
刀鍛冶 坂本薫朗 氏による日本刀展示・製作工程の展示など
入場料 無料
※会場内へのナイフや刃物の持ち込みはご遠慮ください。

熊本のメンバーが最後に懸ける情熱、そして刀鍛冶の魂を、ぜひ会場で体感してください。多くの方に、この節目となるショーを目に焼き付けていただければ幸いです。