第4回JKG鍛造ナイフ部会作品展に行ってきました 2010
2010年3月7日はあいにくの天気となってしまいましたが、
そんなことはお構いなしで第4回JKG鍛造ナイフ部会作品展は盛況でした。
ナイフ小僧もお邪魔してきましたので、報告です。
素晴らしき作品たちの紹介
さすがにJKGの中で切磋琢磨する方々の作品は良品ばかり。
そんな中でも特に目を引いた作品をご紹介します。
伊藤裕翠氏の新作。
”レインボーダマスカス”という名前で、銅とカスタスゴールドを積層させたそうです。
素材が違うものを鍛接するのは相当難しかったと本人がおっしゃっていました。
この鋼材、世界中で伊藤さんしかもっていないんだとか・・・すごい!
とても美しいですね。
久保泰彦氏の作品。
なんと193層!のダマスカスです。その数を聞くだけで驚きます。
鋼材だけでなく、ハンドルもおしゃれです。
スタッグを輪切りにして、間に真鍮板を挟んでいます。このアイデアは他のナイフメーカーにも好評だったとか。
田代雅之氏の作品。
ワイヤーダマスカスの肥後守です。とても高級感のある仕上がりで、観ていて溜息が出てしまいました。
今 映治郎氏の作品
この写真の下のナイフ、ワイヤーダマスカスと積層のダマスカス鋼を鍛接した作品です。
そう、違う鋼材を縦方向に鍛接してあるのです!
しかもブレードは特別な方法で素材の質感を保ちつつ、黒染めが施されていました。美しい!
このほかも個性溢れる沢山の素晴らしいナイフばかりが展示されていました。
こんなものも売ってました
鍛造部会では、ナイフメーカーが自分で作った鋼材やブランクが販売しています。
これは他のナイフショーではなかなか見られない光景かもしれません。
浅井正美さんの包丁のブランク。
すご売れ行きで本人もびっくりしていました。
町田正氏のテーブル。
様々な形状のブランクがあって、とてもそそられてしまいます。
町田さんは次回のJCKMショーにも出展されます。
今さん。
SK-3が¥600で販売されていました。
といった感じです。
このように鍛造ナイフ部会の展示会は、ナイフコレクターだけでなく、自分で鍛造をする人にも面白いショーではないでしょうか。
次回の開催は来年ですが、その前に 第19回野外例会があるので、興味のある方は参加してみてください!
INFORMATION
第19回 JKG野外例会
主催日時:2010年 7月24日(土)~25日(日)
会場:軽井沢マウンテン牧場