2013年 JCKMカスタムナイフショー レビュー3
レビュー1とレビュー2のつづき
久保康彦さん
スタッグリングの個性的なハンドルです。
これならばスタッグの曲がりの補正もきくし、見た目も面白くて目を引きますね。
加藤清志さん
ちょっと変わったハンドルのペーパーナイフがありました。
まるで大工道具のような佇まい。
男らしい感じがして素敵でした。
荒川知芳さん
今回がJCKM初参加の荒川さん。
新しいデザインのナイフを引っさげて展示されていました。
チタンを染めるなど新たな技にも積極的にチャレンジしているのが印象的でした。
町田一止さん
美しい積層材を鍛造する町田さん。
今回も溜息の出るような作品を展示されていました。
その中で面白かったのが耳毛をそるカミソリ。
ものすごく細くできているんですが、体に当てる刃物だけにかなり慎重に研いでいるんだとか。
しっかりと裏すきもされています!
奈良定守さん
スタンダードなハンティングナイフを作り、ナイフメーカー内でも品質に定評のある奈良定さん。
キャンプやキッチンでまさに「使いたくなる」ようなナイフが数多く展示されていました。
このペティナイフなんて、キッチンにさり気なく置いてあったらカッコイイですよね。
今回の作品紹介は以上です。
JCKMカスタムナイフショーはプロばかりのショーということもあり、やはりレベルの高い作品が多く展示されていました。残念だったのは、会場内のテーブルが3席ほど空席になっていたことです。
急用などで仕方のない部分もありますが、やはり皆が揃ったショーを見たいものです。
逆に面白いと思ったのは、藤田守さんや根本朋之さんなどユニークな作品を作る人達がゲストとして呼ばれていたことです。
これからのナイフ業界には、見た人に「おっ」と思わせる一癖あるもの、あるいは作品を見て作者がひと目で分かるような強烈な個性のある人が求められつつあるのかもしれません。