ヤスリで削り出したインテグラル・ハンター
以前、ヤスリだけでインテグラルを作る強者がいる と紹介しましたが、とうとうそのナイフが完成しました!
ひとつの厚い鋼材を削り出して作るインテグラルナイフは、通常、フライス盤を使用して鋼材を加工していくものなんですが、このナイフはヤスリを駆使して努力と根性だけで作られた驚くべきナイフです。
完成した姿がこちら!
鋼材はD-2の8mmを使用して、ハンドル材はウエンジ。
金色に光っているのは金箔を刷り込んで、漆で固めたものです。うーんエレガント。
インテグラルナイフではハンドルとブレードに隙間ができないようにするのがひとつの難関ですが、「慎重に作業した」という言葉の通り、隙間なく仕上がっています。
おしゃれだなと思ったのが、このヒモ穴。
普通は穴を開けっ放しなんですが、真鍮のパイプを叩き込んでワンアクセントを演出しています。7mmのパイプに6mmのパイプを通して、厚みをもたせてより金色が目立つように工夫しています。
ハンドルシェイプもバッチリ。ヤスリでここまで出来るとは、おみそれしました。
人間為せば成るもんですね。本人曰く、やっぱりしんどかったみたいですが、達成感は他のナイフと比べても格別だと思います。あなたもヤスリでインテグラル、挑戦してみませんか?
3 thoughts on “ヤスリで削り出したインテグラル・ハンター”
凄いです。フルタングナイフを作る訓練をしているのですが、やはり慎重に作業しないとハンドル材を過切削してしまい、修正しても見た目が残念な事になってしまいます。相当に慎重さと正確さが求められますが、この一振りに関してはそれ以上に体力と根気が必要なナイフだと感じました。ヒモ穴の外観上のアクセントもセンスを感じました。こんな正確なナイフ作りを目指したいです。
秋山岳陽さん
この方はホビーメーカーで、1本1本を長い時間かけて作る根気と根性のある方です。すごい方ですよね!
秋山さんも力作が完成したらぜひ見せてください!!頑張ってください!
お気遣い恐縮です。申し訳程度に修正はしておりますが、こういう一振りを見ると気後れしてしまいます・・・。今の環境と考え方を変える必要があります。