前回のつづきです。

松田菊男さん

アトランタ・ブレードショーでメインストリームだったフレームロックのフリッパーを松田菊男さんが作ってきていました!なんとNC工作機を工房に導入して新たに作り始めたのだそうです。動きはスムーズで申し分ありません。松田菊男さん独特のブレードの削りが最高です。
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中根祥文さん

前回のJKGナイフコンテストで発表し、デザイン・アイデア賞を獲得した磁石で着脱できるナイフ・フォークセットのフォールディングナイフ。これが更なる進化を遂げ、真ん中にハサミが付きました!この理論でいけば無限にオプションが増やせる画期的なアイデアですね!しかもこのハサミも自作したのだとか…まったく器用すぎです。
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山本宣弘さん

このナイフの存在感はテーブルの中で群を抜いていました。
どんな素材でも自在に操る印象の山本宣弘さんですが、このブーツナイフはデザインと素材が完璧に調和した素晴らしい出来栄えのナイフでした。
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斉藤博さん

本人曰く、「考えれば簡単にできる」とのことでしたが、このヒルと周りの造形が凝った作りで驚きました。ヒルトとハンドルの接合部分を三次元的に加工することで素材の一体感がより強調されていてシンプルだけど魅力的でした。
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隙間もなく三次元的に一体化している!
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鈴木美朗さん

出展者たちの最多票を獲得して次回の広告ナイフに決定したのはこの鈴木美朗さんのファイティングナイフでした。
とても大きいファイターですが、細部までこだわって作られたのが一目でわかる作品でした。イングレーブは星山文隆さんによるもので、完成するまでに鈴木さんと星山さんの間を行ったり来たりして彫刻を施していったそうです。
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並木実潤さん

スチームパンクをカスタムナイフの世界に取り入れた第一人者はこの方です。独特な世界観はさらなる進化を遂げ続けています。ナイフ以外の小物にも力を入れていて、見ていてとても楽しいテーブルでした。

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荒川知芳さん

新たなデザインに果敢に挑戦している荒川さんですが、僕がとても気に入ったのはこのスタッグのついたオーソドックスなヒルトレス・ケーパー。スタッグの雰囲気が絶品でした。ブレード長3インチくらいでサイズ感も完璧でした。
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ナイフメーカーの中で話題になっていたのはこの基板を樹脂含浸したハンドル材。てっきりアメリカから仕入れてきたのかと思ったら、実は荒川さんが自作したもの。この他にもヘチマを含浸するなどしていました。
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武市広樹さん

Rock Edge Worksの武市さんは、スタイルが確立されてきているのが見てとれました。
独特のハンドルシェイプとブレードデザインはご自身のボディーガードとハンティングの経験から生み出されてきたものです。最近ではハンターなどからもオーダーが入るようなってきたそうで、ハンティングナイフもタクティカルナイフも作れるオールマイティなメーカーになりつつあります。
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林田英樹さん

なかなか日本ではお目にかかれないギャンブラーナイフ(サンフランシスコダガー)を作っていました!
ハンドルの造形やメタルシースも凝りに凝っていて、古き良きアートナイフを完全に再現しています。昨年脱サラし、ナイフ、レザー、ジュエリー、ありとあらゆるものを作るプロ・クラフトマンとしての人生を選んだ林田さん。彼が本気になって創りだしたナイフは、これからが本番です。
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中山英俊さん

中山さんのテーブルをみると、落花生が散らかっていたのでサービスで配っているのかなと思っていたのです。
そしたら、落花生の中になんと3つだけ根付が隠されているじゃないですか!
もうね、あまりに凄すぎて笑いが止まりませんでした。超欲しかった!
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北林竹ニさん

石のナイフの北林さんは、ものすごいディスプレイを作っていました!なんか光ってる!
ちなみに彼の人気は日本にとどまらず、いまや海外のクラフトショーにも出展し始めているそうです。思えば彼がはじめて出たのがこの銀座ショーでした。こうやって銀座ショー出身の成功者が増えていくといいですね。
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黒沢次夫さん

今回の目玉はくじらとイカ。躍動感あふれるその造形は思わずにやけてしまうほど活き活きとしていました。
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展示テーブル

杉山義雄さん

杉山さんは某ホームセンターのクラフト部門の店員さんをされています。ものづくりが好きで、ナイフにかぎらず、ウッドカービングや陶芸などなど、ありとあらゆるものづくりに挑戦しています。そういった趣味のものが化学変化を起こして、どう反映していくのか、とても楽しみな新人さんでした。
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大泉好孝さん

山形から参加の大泉さんはとても謙虚な方ですが、作るナイフはすでに素晴らしい出来栄えでした。
見様見真似で作ったというライナーロックのナイフもはじめてとは思えない精度で作られていました。
山形には実力ナイフメーカーが多数いますから、これから山形勢には注目です。
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ということで、駆け足で紹介してきました。
今回も多数の出展者が集まり、大賑わいのうちに銀座ブレードショーは終了しました。
この記事が来られなかった人たちに少しでも役立ったり、ナイフを趣味で作ってる方のモチベーションアップのきっかけになってくれたら嬉しいです。

次回の銀座ブレードショーは来年の2月です。
今回来られなかった方は、次回は是非スケジュールを調整してご来場くださいね!
 
 
 

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