東京フォールディングナイフショー トークショーを見てきました


ナイフ小僧のブログ-トークショー
今回の東京フォールディングナイフショーでは、出展ナイフメーカーによるトークショーが行われました。パネラーは、川村龍市さん、山本徹さん、坂内好夫さん、浜田智成さん、瀬戸嘉則さん、松崎猛さんです。錚々たるメンバーですね。
トークショーの模様は次号のナイフマガジンに掲載されるとのことなので、詳細はそちらに譲るとして、特に印象に残ったことをしていきます。

レプリカを作るときに考える事 

フォールディングナイフショーに出展しているナイフメーカーが誰しもが作ったことのある「レミントン1306」。そのレプリカを作る上で、何を意識しているのかを山本徹さんが音楽に例えて皆さんに問いかけました。
それに対する各人の回答です。(抜粋)
川村龍市さん

音楽でいうとコピーではなく、”カバー”に近い。
ただ形状を踏襲するだけでなく自分なりの課題(ロック機構)を課して作る

浜田智成さん

一度、ナイフショップで最高の出来栄えの1306を見たことがあり、

それをいつまでも追いかけているような感じ

山本徹さん

いいものを作ろうとしたときに意図せず出てくるのが個性ではないか

同じものを作るのでも、ナイフメーカーでこれほどまでに意識が違うものかと、とても興味深いですね。
こういう視点でみると、レプリカを作るというのは簡単なことではなく、とても奥深いものであると感じます。
これを知った上で作品を見ると、また違った見方が出来るかもしれません。

アメリカで売れるためには

今回のトークショーに参加しているパネラーはほとんどの方がアメリカのショーに参加しています。
(それどころか、アトランタブレードショーでの受賞者が二人も!)
そんな中で、売上の大部分が海外からのオーダーだという川村さんが、アメリカで売れるための秘訣を教えてくれました。

1. 英会話

バイヤー、ディーラーとの価格交渉ができなければビジネスは難しい。

最低限の会話は出来なくてはいけない。

2. コネクションを最大利用する

積極的に人脈を利用し、自分から繋がりを作っていくことで道が開ける場合がある。

3. 作品のクオリティ

この点については日本のレベルは高く、ショーに出ている殆どの人は通用するレベルにあるのではないか。

最初の英会話がなかなかハードル高いわけですが・・・でもどれも本当に大事なことですね。
人と人の商売なので、ただ作品だけ良くても売れるわけじゃないんですよね。
これを聞いて思い出したのがバイヤー(兼イングレーバー)のサイモンリットン氏です。
彼が仕入れたナイフを見せてもらう時、彼は必ず「このナイフメーカーはイイヤツなんだ」とか「とてもクレバーな人だ」と、ナイフだけでなくメーカーの人となりを説明してくれるのです。
このエピソードからも、バイヤーとの会話やコネクションの重要性が言えると思います。

結局のところフォールディングは面白い

最後の質問で、何故フォールディングを作るのか?という質問を受けた際、
全員が全員とも「面白いから」と答えたのがとても印象的でした。
また、川村さんは「ここに来てやっと”カシメ”について解りかけてきた」と語りました。
あそこまで出来る人が「解りかけてきた」と語るフォールディングナイフはやはり奥深いモノなんだと再認識しました。
以上。
今回が初めてのナイフメーカートークショーでしたが、とても興味深い話が聞けて良かったです。
先進的なチャレンジを続ける東京フォールディングナイフショーからこれからも目が離せなくなりそうです。
※このトークショーの詳細は次号2010年6月号のナイフマガジンに詳細が掲載されるそうです。
※本記事は、私の記憶と独断で記載していますので、本来の議論とは多少の相違があるかもしれませんのであしからずご了承ください。