2013年 JCKMカスタムナイフショー レビュー2
前回のつづき
吉永恒生さん
作務衣を身にまとって展示をしている吉永さんのテーブル。
田代雅之さんに打ってもらったというワイヤーダマスカスのハンティングナイフが目を引きました。
ナイフだけでなく、ブランクの販売もしていました。
これは全長10cmくらい。
田代雅之さん
これはバネ鋼のSUP6を鍛造したという作品。
刃のエッジライン付近にのみ焼きを入れ、根本から折れにくいようにしてあるそうです。
その証拠にブレードにテンパーラインがうっすらと現れていました。
わかりやすく線を引いたのが下の写真。
線の上側は焼きを入れず、折れにくくして、線の下側は刃の部分なので焼きを入れてあるのです。
金杉信一さん
ヘビーデューティーな鋼材、CV-134を使用したユーティリティナイフ。
作り手泣かせの鋼材ながら、その使用感はお気に入りなんだとか。
細かい目のアイアンウッドを使用した一作。
桜井和幸さん
台湾のショーなどに積極的に参加されているという桜井さん。
新作はあまり作れなかったそうですが、ダマスカス鋼や着色したチタンなど個性ある素材を見事に融合させた妖艶なライナーロックのフォールディングナイフはどれも素敵な作品でした。
横山哲夫さん
イミテーションパールとスペーサーを組み合わせて使うアイデアは横山さんに教えてもらいました。
レッドスペーサーをはさむとこんなに綺麗なハンドルになります。
根本朋之さん
今回JCKMカスタムナイフショーに初参加の根本朋之さん。
根強いファンがいるなか、皆が驚くようなヘビーなナタやアックスを展示していました。
実際に持たせてもらうとかなりの重量。これはホンモノをぜひ見て貰いたい。
どの作品も独特のセンスがあふれていてスタイリッシュでカッコイイ。
ネモトナイブズの新レーベル「DEFCON」
比較的ライトユーザー向けで、価格も抑えてあるシンプルなナイフも展示されていました。
価格は比較的安くとも品質はそのまま。ネモトナイフの初心者向けといった感じで、これもすごく良かったです。
つづく。