マトリックス・アイダに展示してある4″ユーティリティハンターの寸法を測ってみました!
このナイフは、ハンドルに独特の凹凸をつけた通称”インプルーブド・ハンドル”になっています。
いざインプルーブド・ハンドルを作ろうとする時、「どんな形にどのくらいの寸法で削っているのかわからない」という相談をよく受けるので、実寸を測って記事にしてみましたよ。これから作ってみようとする人の参考になれば幸いです。では早速、各部の寸法を紹介していきましょう。

全体

ナイフの全長は220mm、刃長は100mmです。
鋼材の厚みは5mm厚のものを使用しています。
インプルーブハンドル

ハンドルの外観

印象としては結構ボリュームがあるのですが、持ってみると驚くほど手に馴染み、まるで吸い付くような感じです。
マークサイド側。
ハンドル(マークサイド)
リバースサイド側。
ハンドル(バックサイド)
バック側。
背側の外観
腹側。
腹側の外観
全体に丸みを帯び、ほとんど角張ったところがないのが特徴的です。

ハンドル各部の寸法

それではハンドル各部の寸法を紹介していきます。
ハンドル前方部分の厚み寸法は11mm。
ハンドル前方寸法

前側の凸部分の厚み寸法は21mm。
インプルーブ前方の寸法

凹み部分の厚み寸法は16mm。
インプルーブ中央寸法

後側の凸部分の厚み寸法は24mm。
インプルーブ後方の寸法

ハンドル中央からエンドにかけて徐々に薄くなっていきますが、ここの中央あたりの厚みは19.5mm。
ハンドル中央部寸法

タングエンドの厚み寸法は22.5mm。ここで一気に盛り上がります。
タングエンド寸法

ちなみに突起部分の横幅は4mm程度。角張っておらず、ほどよく丸みを帯びています。
突起部の幅

凹凸部分の円弧の直径は約3インチでした。ちなみに前側は約3/4”インチ。
IMG_2046

前回、フィッシングナイフの寸法を紹介した時も書きましたが、ラブレスが作ったオリジナルのものも全て同じ数値ではありません。すべて削りに微妙な違いもあるし、デザインやサイズによっては作られた年代で全く違うものになっているものもあります。今回紹介したものが「正解」というわけでなく、あくまでも「参考値」ということをご理解ください。
そして、こういった寸法を参考にした上で自分の哲学を具現化するオリジナリティ溢れる作品を作り出していってくださいね!
 
 
 

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