ご依頼をいただいて、KA-BAR BK2のハンドルをローズウッドに交換、そしてカイデックスシース製作をさせていただきました。その記録として工程をご紹介します。

ハンドル交換

KA-BAR のハンドルはネジで止まっているため、それをとれば簡単にハンドルを外すことができます。外したら、ハンドルを木材に固定して穴位置を拾います。

ハンドルは四角い状態のときに穴あけをすれば、バイスに咥えたり、ワークを固定するときに便利です。

次にボルトの頭を沈めるための座繰り穴をあけます。フライス盤を利用してエンンドミルを使って加工しました。

ぴったり合うように外形を削り出します。

いよいよハンドルの立体造形に入ります。ここが一番面白いところです。
今回はKA-BAR BK2の元のハンドルを模倣していきます。最初にハンドル前後の斜面を削り、そのあとハンドル全体の起伏を成型していきます。

工程が進むほど基準がなくなっていくので、寸法確認が必要な部分を先に加工します。
荒削りの状態。主要部分が成型できてしまえばあとは角をとっていくだけ。

ベルトサンダー、ヤスリと紙やすりを駆使して、角をとるように削って仕上げていき、自然な丸みを帯びるように何度も握りを確かめながらハンドルを仕上げていきます。

上が仕上がり状態のもの。下は完成度80%くらいの状態。これからペーパーで仕上げていきます。

純正のネジを締めこんで、ハンドルは完成です。ウッドのハンドルになってかなり印象が変わりました!

ハンドル材だけでガラッと印象が変わります。
タングから見た感じ。

カイデックスシース製作はサクッと。折り畳み式のシースにベルトループのベースを取り付ける形を採用しました。ハトメで固定する方式にしてパラコードを通したり、拡張性があるように工夫してあります。


というわけで、無事に完成しました。
ハンドル交換もナイフメーキングの楽しみの一つです。ぜひトライしてみてください。やってみたいけど不安、道具がないなど…もしご不明な点や相談事があれば何でもお答えしますので、お気軽にMatrix-AIDAにお問い合わせください。


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