釣った魚のうろこをバリバリ取って頭をガツンと落とせるナイフを作りたいというお客様の要望で、外形とブレードの研削をお手伝いすることになりました。

片刃の刃物でメインベベルはフラットグラインド。ナイフの形状は下の写真のような直線的なブレードデザインです。

まずはメインベベルをフラットグラインドで削っていきます。顎のところは残しましたが、後工程で削ります。

片刃ですが、鋼材がかなり厚い6㎜なのとそれほど長くないナイフだったので焼き曲がりのリスクを恐れず、刃先を約0.5㎜厚以下まで追い込みました。

続いて、背中側のブレードを削ります。こちらは鱗落とし用のセレーション(ギザギザ)が入るので、フラットで削ると厚くなりすぎるためホローグラインドにしました。

ちなみに、このギザギザの入れ方を聞かれることが良くあるのですが、正解は丸ヤスリです。丸ヤスリを同じピッチで一定の角度で当てて削っていくことで均等なセレーションを入れることができます。

また、先端が薄くなりすぎるきらいがあったので先端を少し落としてあります。

背中が反って見えますが、実際はストレート。深いホローグラインドのためへこんで見えます。

最後にアゴの部分をフラットで削り、無事に任務完了。

セレーション、とがった先端、ダブルグラインドと派手な構成のためものすごく強そうなナイフになってしまいましたが、すごく素朴な使い方を目的とした魚捌き用の片刃ナイフです。

こんな風に派手で、一見複雑そうに見える削りでも、段階を経て削っていくとひとつひとつの作業は比較的単純です。これからも見た目がカッコいいナイフにもチャレンジしていきたいですね。


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