これまでは既製品のナイフハンドルを取り替えたり、ヤスリからナイフを作ったりというセミカスタムでナイフづくりを楽しんでいたUさん。今年、満を持して自らの手で1本ナイフを作り上げてみようと一念発起!

時間をかけてじっくり作ったのがこちら!

ミニサイズながら、実際に使える実用性のあるナイフで、スタッグハンドルが豪華です。たしかATS-34はうちでOUTLETで売っていたもの、ハンドルのスタッグも僕と一緒に選んだと思います。

もともと細かい作業が好きなUさんがこだわったのはスタッグの模様に合わせて削ったヒルト、ボルト部分。まるで天然の模様がそのまま金属になっているかのような自然な仕上がりが見事です。これは山崎英雄さんが得意とする加工でもありますが、それを見事に再現しています!すごい!

ご本人曰く、もともとの既製品のカスタムで培ったノウハウが生きたということでした。世の中、寄り道、回り道は大切なものなんですよね。

そして、これまた圧巻だったのがこのシース。
豚の角煮?と言いたくなるほどの極太のナカゴは完璧に磨き上げられていますし、そもそもどうやってこんなに厚いナカゴに菱針通すのと疑問だらけの逸品です。

シースの入り口はこのように大きくナイフのハンドルの厚みに合わせてぱっくり空いていて、ナイフを差し込むと「カコン!」と子気味の良い音が鳴ってしっかりと収まります。まるで木のように頑強なシースを作る山崎英雄さんの影響がここにも現れています。

「いやー大変でした。何回も作りなおして…」と嬉しそうに笑うUさんをみて、やっぱり楽しんでモノ作りするのが一番だなと再確認しました。

素敵なファースト・ナイフ。お見事でした!

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