前回のつづきです。

無事に納品が終わり、あとはお客様ご自身に磨いたりハンドル加工をしてもらうことになりました。

たまたま近くに住んでてお店に来れる距離だったので、製作が進むごとに進行状況を確認したり、電話をもらったりして製作を進めてました。ヒルトをカシメる時は、ちょっとしたコツをつたえながら一緒にお店の作業台で作業を行いました。

〇 突然の電話

無事にヒルトも取付けできてあとはハンドルを成形するだけとなり、次にこのナイフを見るのは完成した時かなと思っていたところ、「ちょっとハンドルを削りすぎてしまった」と電話が。

早速お店に来てもらって確認したところ、ヒルト近辺にヤスリが食い込んでしまってその部分だけへこんでしまっていました。ナイフメイキングは削って体積を減らしていく工程がほとんど。一度減ってしまった部分は元には戻せません。それならば、へこんだ部分に全体を合わせていかねばなりません。
お店のバーキングを使って削っていくことにして、簡単なコツだけ伝えてあとは自分で削ってもらいました。

そして、無事にリカバリー完了!
不思議なもので、こういう風に削り過ぎちゃったかな…くらいの攻めた削りの方がナイフがカッコよくなるものなのです。

〇 完成

あとは自宅で作業をしてもらい、無事にハンドルを仕上げて持ってきてくれました。

シースはうちで作らせてもらって、とうとう完成した姿がこちら!

みてください。このハンドルのシルエットと見事な仕上がり!
キリナイト独特のパール調の美しい色彩。理想的なコークボトル型のハンドル。
握り心地抜群で、吸い付くようなフィット感。

はじめてのナイフでここまでできるなんてちょっと嫉妬しちゃいますw

〇 実使用

完成後、さっそくキャンプに持参して使ってくれたそうです!


下のような使用後の感想を頂きました。いやー我がことのようにうれしかったです。

広葉樹のバトンニングもある程度いけました!

最高です!!

ありがとうございました。

完成までに紆余曲折合ったものの、それもまたいい思い出になるのがナイフメイキングの醍醐味。これからも、このナイフと一緒にたくさんキャンプしてもらえたらうれしいです。

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