オーダーメイドでファイヤースターターと砥石をオプションで付けたKydexシースを制作しました。
そのパーツなどの紹介と、交換方法を記録としてここに残します。

純正の革シースが実用上「ペラペラで危険」と感じたため、ウェブ上で見かけたMatrix-AIDA製の「大盛りカイデックスシース」に準じた、実用重視のカスタムシースを依頼したいということでご連絡をいただきました。

ナイフ

当初1つのご依頼でしたが、後にもう1つ、BUCK 888 Strider Solution も追加され、合計2つのカスタムシースを制作することになりました。

Medford USMC Fighter

BUCK 888 Strider Solution (BG42)

カスタム仕様

制作をご希望された具体的なカスタム仕様は以下の通りです。

色と素材

本体の色はタンまたはコヨーテ系でお任せ 。

安全性と保持

片手での抜き差しが可能であること 。安全面を考慮し、スパイン側(刃の背側)に親指で解除できるカバーロックを設置すること 。

機能パーツ

水抜き穴を設置すること 。ロープカッターは必須ではないため、お任せ 。

付属オプション

ファイヤースチールホルダー:両シースに装着できるようにすること。

砥石ポーチ:ファイヤースターターと砥石のパーツはネジで着脱交換可能(両方兼用)な仕様 。

装着方法と剛性へのこだわり

特に装着方法と剛性について、詳細なご要望がありました。

ベルト通し

デューティベルトへの装着を想定し、テックロックを使用 。トイレ等での着脱を考慮した仕様 。

角度と剛性(テックロック基部)

テックロックの基部を垂直と斜め約43度(真横ではない)に設定できるよう希望 。これは、主に脇差のように左腰やへそに近い位置、または右腰に斜めにして吊る運用を想定しているため 。

ベース部分は厚めの素材で剛性を出し、片手だけで抜ける強度を確保 。

完成したのはこちら

無事、いくつかの要望に応えて完成したのこちら。水抜き穴は下方にドレインを設置して、オプションのパーツはファイヤースターターと砥石を取り付けてあります。シースが大きくなりすぎて横に広がらないように重ねて設置できるように工夫しました。

脱落防止は最もシンプルながら効果が高く、着脱の気安さと交換の容易さを重視してゴム紐を取り付けることにしました。

裏側はこんな感じ。

サイズが違うナイフながら、穴位置の間隔を合わせることでオプションパーツを交換可能にしました。着脱と交換の方法はこちらの動画の通りで3分ほどで交換可能となりました。

ナイフづくりも楽しいですが、シースづくりも楽しい!

カスタムシースは、使う人の体格、運用方法、フィールドでの動きなど、フィールドにおいて大切な要素すべてを反映した「世界に一つだけの道具」となります。あなたのナイフにもぜひ理想のシースを!

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