鍛造ナイフをつくる④
鍛造教室も終わり、焼き入れが終了したナイフを持って東京に帰ってきました。
夏の軽井沢はやっぱり気持ちよかったです。
さて、ナイフは焼きが入ったままだと硬くてもろい状態なので、
「焼き戻し」をして刃物に粘りを出さねばなりません。
こうすることで、硬いけど折れにくい、刃物に適した状態になるのです。
今回町田先生にならったのは、160℃~210℃に熱した油に10分程度ナイフを浸からせる方法です。
今回使用した油は、コンビニで売っているサラダ油です。
ちなみに温度計は100円均一。
フライパンに油をひいて、ナイフがヒタヒタに浸かるようにして180℃で約10分。
無事、焼き戻しが完了です。
さあこれでやっとブランクが完成しました。
写真を拡大すると、結構きれいに積層の波紋が出てるのがわかります。
自分ではなかなか満足な感じです。
さあ!こっからヒルト作って、ハンドル付けて、シースを作るのです。
つづく。
ありがとうございました。
6 thoughts on “鍛造ナイフをつくる④”
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いい模様だね。
ところで材質は何??
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鋼種書いてなかったですね!
鋼種は、武生特殊鋼製「白紙2号多層鋼」です!
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焼き戻しはがこんな風にできるなんて
知りませんでした。
焼き入れの際の7~800度?の温度は
どうやってわかるのですか?
ATS34も自分で熱処理できますか?
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焼き入れの温度は、炉にいれた鋼材の色で先生が判断してくれました。
ここはやはり、熟年の技が必要なところですね。
ATS-34はご自分では熱処理は不可能です。
どうしても厳しい温度管理ができる設備が必要になってしまいますね!
たとえば1000度近くの温度を長時間キープできるなど…
やはりATS-34などは業者にお任せしたほうが妥当です!
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鍛造ナイフ作りにもあこがれます。
ただ道具や騒音、熱を考えると・・・、
ラブレスさんの本を読んだり、パートタイムメーカーさんの話などでは
昼間の仕事が終わってからナイフ作りをするようなことが書かれていますが、
バーキングとか音は静かなんですか?
安物のベルトグラインダーを使ってますが
昼間コンクリート製のガレージのシャッターを
締め切った状態でも相当な音が気になるのですが?
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ご質問ありがとうございます。
やっぱり鍛造かっこいいし楽しいですもんね!
しかし場所の確保が最初にして最大の難関ですよね…
バーキングのモーター回転音自体はものすごく静かです。
しかし、やっぱり鋼材削っちゃうとそれなりに音は鳴りますよね。。。