鋼材の切断加工のお手伝い


「ナイフを作ってみよう!」と思い立って、最初にぶつかるのが「鋼材をどうやって切り出すか」という問題です。ステンレスの鋼材を切ることのできるようなバンドソウは個人で所有するには場所の問題もあるし、数万円から十数万円と高額なものばかり…

ほとんどのナイフメーカーはボール盤でケガキ線に沿って穴をあけ、それを弓鋸で切りつないでいく方法をとっています。自作で作るナイフだからもちろんこれでも良いのですが、いかんせん時間がかかるし大変な作業です。

週末にナイフを作っている人だと、”穴をあけただけで時間切れ。その日の成果は穴あけのみ”なんてこともあり得ます。

 

鋼材切断のお手伝い

そんな方々のために、マトリックス・アイダでは鋼材を切断する加工もお手伝いをしています。図面や型紙(アバウトなものでも大丈夫)をお預かりして、それに沿ってバンドソウで切断します。その後バーキングで外周をきれいに削ることもできますし、あえて切りっぱなしにして単純に切断だけのお手伝いすることもできます。バンドソウで切り出すため、穴あけ+切り出しでナイフを切り出すよりも穴径の余白のムダがないのもメリットです。1枚の鋼材から複数のナイフを効率よくとることも可能です。

この加工のお手伝いをはじめたところ、なかなか好評でした。
穴あけや切断は地味で単純な作業なので面白みがない上になかなか進みません。ナイフメーキングの中で一番面白いブレードの研削やハンドル研削に到達するまでの大きなハードルとなっています。そんな作業はMatrix-AIDAに丸投げして楽しいことだけやるのもありですよね。

ということで、もし鋼材の切断ができないで困っているとか効率よく鋼材を使いたいと考えている方がいたら、ぜひマトリックス・アイダまでお気軽にご相談ください。


 
 
 
Matrix-AIDA.com
 
 


銀座ブレードショー 2017 2月 レビュー


2017年2月5日に行われた銀座ブレードショーは、体感ではこれまでの入場者記録更新したのではないかというほどの満員御礼状態でした。ご来場のお客様をはじめ、ナイフショーにかかわるすべての方に感謝申し上げます。

さて、わずかながら出展者の方々のテーブルを回ることができましたのでご紹介したいと思います。
ショー全体の雰囲気と、ざっと会場を見て回った動画YOUTUBEにUPしましたので、気になる方はこちらをご覧ください。

展示テーブル

狩俣剛さん

今回の展示テーブルは素晴らしかった。
チタンを溶接して作り上げたという、スチームパンク的要素が強いアートナイフを作っているのは狩俣剛さん。チタンですから鋼のような刃はもちろんつかないとのことですが、それを補って余りある独特な世界観。一見雑多なようでありながら人目を引くテーブルのプロデュース力もその非凡さを感じさせました。

 

 

北林竹二

精霊石の箱庭の北林さんは、相変わらずすごい人気でした。北林さんに話を聞いて驚いたのがこのナイフ。写真では撮れなかったのですが、ブレードの中に虹がかかるという超レアな一品です。数多くの石を研磨してきた北林さんもこういう石と出合う確率はものすごく低く、とても珍しいものなんだとか。手に入れることができた人はラッキーですね!

 
 

林田英樹さん

ナイフの製作技術はもとより、エングレーバー、スクリムシャンダーとしてもめきめきと頭角を現している林田英樹さん。今回のテーマは歌舞伎。ハンドルには隈取をあしらい、メタルシースには役者が化粧を施している一場面を彫りこんでいます。一つのナイフの中にあらゆるメッセージを込めた超大作でした。日本にもエングレーバーは増えてきましたが、ここまで本格的に写実的な柄を彫れる方は貴重です。林田さんのますますの活躍が期待されます。

 
 

多松国彦さん

シンプルなラインでありながらエレガントさ、艶っぽさを感じる多松国彦さんのナイフは、素晴らしいナイフが多数並ぶ銀座ブレードショーの中でもひときわ目立つ存在です。今回も多数のインテグラルナイフがテーブルを彩っていました。

 
 

中根祥文さん

異彩を放っていたのがプッシュダガー風ガットフックスキナー。
奇想天外なアイデアでありながらものを見るとものすごくきちんと作られていて、見てると「これ使えるのかな…?でもなんか使ってみたいかも…なんかほしい!」みたいな心理にさせられる不思議な魅力あふれるナイフでした。

 
 

篠崎暁生さん

最近は様々なオリジナルデザインやフォールディングなどにも挑戦を始めた篠崎さん。今回のショーで人気があったのがカランビット風のナイフ、カマンビットなんだとか。うち反りのナイフは削りが難しそうですが、こともなげに削ってピカピカに仕上げてるあたりはさすがですね。

 
 

加藤四龍さん

この銀座ブレードショーの展示テーブル出身の加藤四龍さんは、レギュラーメンバーとして定着しました。一目で彼のナイフとわかる超個性的なラインナップです。ナイフ全体の構造やハンドルの細工、フォールディングのシステムなど、「ほかのメーカーとは絶対に違うものを作るぞ」という意地ともいえる強いメッセージをを感じるナイフたちでした。

 
 

Chen, Wei Chunさん

昨年あたりから日本のナイフショーに参加している台湾在住のナイフメーカー。ライナーロックの士林刀のイメージが強かったのですが、今回はハンドルにインレイなどを施したフィクスド・ブレードのナイフも展示されていました。無骨な感じの仕上がりが魅力的です。

 
 

渡辺俊之さん

ナイフ以外のアイテムも楽しいのが銀座ブレードショーです。この人は世界各国のメダルを透かし彫りしてしまうのです。穴をあけて金鋸でちまちまと切りつないでいくという、いつ終わるかもしれない途方もない作業を繰り返すすごい人です。

ということで、実は今回はラブレスナイフ以外のものをメインに紹介してみました。ここで紹介できたのはわずかな人たちですが、プロメーカーの中には才能をいかんなく発揮して、自分しか作れない個性的なナイフを作る人たちが少しずつ生まれ始めています。ナイフショーが盛り上がってきたのはこういった新しい人たちが吹き込んでくる新しい風のおかげなのかもしれません。
 

 
新たな時代の幕開けはナイフショーで感じることができます。

直近では、2月18日(土)に東京フォールディングナイフショーが東京都中央区で、2月25日(日)にオールニッポン・ナイフショーが兵庫県神戸市で開催されます。ぜひあなたも実際にナイフショーに足を運んでこの新しい風を感じてみてください。