銀座ナイフショウ レポート(カスタムナイフ編)2011 2月
2011年2月6日の銀座ナイフショウはおかげさまで大盛況でした。
開場から終了まで来場されるお客様はあとを絶たず、一時は会場内は来場者でごった返していました。
特に今回はナイフコレクターだけでなく、駆け出しナイフメーカーの方や、ホビーメーカー、有名ナイフメーカーの方もたくさん訪れ、各テーブルごとにナイフ談義に花が咲いていました。
開場してすぐの会場風景。
作品紹介(ナイフメーカー)
山本宣弘さん
山本さんは、ラブレススタイルの作品を数多く展示されていました。
エッチングのマークも新しく、「SHIZUOKA JAPAN」とアメリカ進出を視野にいれたロゴになっていました。
数ある中で、このインプルーブドハンドルのものがカッコいいと思い、パチリとしました。
黒沢次夫さん
独特の世界観を展開する黒沢次夫さん。
この作品は、かの有名な高橋由一の「鮭図」をモチーフにした鮭ナイフ!
ものすごい存在感とクオリティでした。
大垣宗義さん
大垣さんも数点作品を展示してありましたが、この写真の下のハンドルがとても不思議な存在感。
青いけどシープホーン!?
どうやっているのか不思議で手にとって見せてもらうと、「なるほど」と納得。アイデアがキラリと光る作品でした。
奈良定守さん
ハンドルの形状、バランス、ミラー仕上げの美しさ、どれも素晴らしい品質ですが、お値段はお買い得な奈良定さんの作品。サイズもデザインパターンも豊富で、どれも欲しくなるような作品が展示されていました。
井原行生さん
井原さんの数多い作品の中でも目を引いたのがこのナイフ。
去年のJKGナイフコンテストでベストシースナイフ賞をとったモデルです。
九鬼 隆一さん
このデフォルメナイフは九鬼さんの代名詞といっても過言ではないのではないでしょうか。
すごいアイデアですよね。
伊原賢治さん
伊原さんは最近、G-10だけではなく、様々なハンドル材を使った作品を次々に生み出しています。
これはマンモスアイボリーの伊原ナイフです。メカニカルな伊原さんのデザインと見事に調和しています。
橋本庄市さん
はるばる広島から参加された橋本さん。
ナイフマガジンで特集されていたので、僕個人としても作品を直接見ることができるのを楽しみにしていました。噂に違わぬ作品の数々は、ほんとうに美しかった…
斉藤 博さん
斉藤さんのテーブルにも数十点の作品が所狭しと展示されていました。
僕が注目したのは、このインテグラルの作品です。スタッグも美しい柄でした。
鈴木伸明さん
皆さんご存知のこのナイフは、今回の銀座ナイフショウのポスターに使われた作品です。
独特のデザインもさることながら、額縁に入れて展示するというアイデアもいいですね。
まさにカスタムナイフ界の異端児です。
HIDEさん
HIDEさんは、ご自身の趣味であるスキューバダイビングで使用するダイビングナイフを展示されていました。
この波刃はダイビングでロープを切るときなどに大活躍してくれるとのこと。
また、海から上がったあとのメンテナンス性も重視してある、まさに自分でフィールドテストをしているからこそ生まれたナイフです。
星山文隆さん
星山さんはこれまでは大型のファイティングナイフをメインに作って来られたのですが、ここ2年ほどでフォールディングナイフ、そしてイングレーヴにも挑戦されていました。その集大成がこのナイフ。
「人間、やろうと思えばなんでもできる」と言わんばかりの作品でした。
横山哲夫さん
日本カスタムナイフ界、老舗の横山さんはどれもさすがの作品でした。
特に写真一番下のマンモスアイボリーの作品は素材の選定、出来上がりの仕上がり共に最高でした。
成恒 正人さん
成恒さんは、なんとニューヨークスペシャルをすべて違うハンドル材で4種類展示していました。
個人的にはクラシックマイカルタを使ったものがカッコいいと思いました。(右から2番目)
鈴木 寛さん
さすがの鈴木刃物さんです。
展示されているナイフ全て最高品質のものばかりでした。
僕が注目したのはこの作品。ブレードもハンドルも美しい、完璧な作品でした。
安永朋弘さん
オーソドックスなスタイルのものですが、どれもきっちりと作られたいいナイフばかりでした。
那須さんの彫刻の入ったこの作品は、とても高級感がありました。
北林竹二さん
石のナイフはもう、銀座ナイフショウでは名物化してきました。
今回驚愕だったのは、ブレードもハンドルも、ヒルトまでもが石でできたこのナイフ…すごい・・・
寺島淳司さん
寺島さんはシンプルなラブレススタイルの作品を展示していました。
美しいミラー仕上げと、こだわりのハンドル形状は、真面目な本人そのものといった感じ。
ナイフショーに出すものは、厳しい自分の基準を満たしたものだけとのこと。
愚直なまでにこだわったナイフが展示されていました。
と、いった感じです。ちょっと撮り忘れてしまった方もいるんですが、ご勘弁を…
一言でナイフと言ってもいろんな形があり、作者ごとにこだわっている部分も違うんです。
それを作者本人に聞くことが出来、手にとって見比べることができる、ナイフショーっていいもんですね。
銀座ナイフショウは7月にも開催されます。
今回来られなかった方も、是非とも次回は参加してみてくださいね!
詳細はこちらのページからどうぞ↓
銀座ナイフショウホームページ
次のエントリでは、ナイフ以外の展示を紹介します!
ありがとうございました。