2014年JCKMカスタムナイフショー レビュー
今回から会場が変わり、出展者数も大幅に増えたJCKMカスタムナイフショーは、予想以上の大盛況でした。次から次へとお客様がいらっしゃってなかなか自分のブースから出ることが出来ず、あまり写真を取ることが出来ませんでした。
出展しているナイフメーカーはその道のプロの方が多く、とても見応えあるショーでありました。
では早速、今回も素晴らしいカスタムナイフの世界をご紹介していきます。
山崎英雄さん
今回のショーの広告用のナイフに選定された山崎英雄さんの作品です。
こだわりを持ってコンベックス・グラインドのナイフを作り続けていらっしゃいます。
ヒルトやボルトを鹿角の模様に合わせて削るのも山崎さんの特徴です。
鹿山利明さん
ショーに出るたびにすぐ売り切れてしまうので、なかなか触れることのできなかった鹿山利明さんのナイフですが、今回はなんとか見ることが出来ました。巨匠・鹿山利明さんはなんとも気軽に内部構造のことなどを教えてくれました。かの倉本俊文さんにもこの多徳ナイフの構造を教えたんだとか。こういう方がいるからこそ、カスタムナイフ業界は発展していくんですね。
横山哲夫さん
これは、ラブレスのDixon Fighterというモデル。
ブーツナイフとウィルダネスの間くらいのサイズで、すごくスタイリッシュでかっこよかったです。
渋いタン・キャンバスマイカルタのハンドルがこれまたよく似合って、素晴らしいナイフでした。
桜井和幸さん
個性的で美しいフォールディングナイフを作る桜井さんは、日本だけでなく台湾などでも人気があります。
今回度肝を抜かれたのはこのナイフ。鋼材に波紋が浮き出ていますが、材質は普通のATS-34!エッチング処理でこの模様を表現しているそうですが、このアイデアはすごいの一言ですね。
こっちのブレードも魅力的でした。きれいに紫になったチタンの色合いも美しかった!
和田泰宇さん
このハンドルを見たら一瞬で和田さんの凄さがわかってしまうってもんです。ナイフ全体の持つ「気品」も「風格」も段違いでした。
多松国彦さん
新作はこのストレートハンター。ブレードの削り、ハンドルの形状どれをとっても一級品のラブレスナイフです。
本人が好きで好きでたまらないというインテグラルもさすがの一言。
多松さんは、ナイフショーに出るたびにファイティングナイフ→インプルーブドハンドル→インテグラルと着実に制作するモデルの幅が広がっていくのがすごいですね。
浜田智成さん
精巧に作られたフルーツナイフ。ハンドルはバッファローホーンです。
ボルスターに施された装飾もすべて手仕事。驚くべき技術ですね。
渡辺隆之さん
テーブルを見ていると、ふとマークが通常と反対側に入っているナイフを発見。
理由を聞いてみると、なんとこのナイフ左利き専用なんだとか!
なぜかというと、スタッグの曲がり方が左手にぴったりなんです!
もちろんシースも左利き用に作られていました。左利きの人はついつい握りたくなってしまいますね。
ということで、レビューは終了です。
出展者に聞くと例年の来場客数を一気に上回る大盛況だったそうです。
出展者数の増加もその要因の一つでしょうが、今回紹介したような素晴らしいナイフが展示され続けているということが顧客の獲得につながっているのかもしれませんね。