2015年6月4日~6日にかけてジョージア州アトランタで行われたブレードショーに行ってきました。
Blade Showは規模、出展者数ともまさに世界最大のナイフショーです。カスタムナイフだけでなく、マスプロの最新のナイフからビンテージのナイフまでありとあらゆるものが集まる、まさに刃物の祭典です。ということで、僕が見てきたアトランタ・ブレードショーを写真とともにご紹介していきます。

トレンドはタクティカル・フォルダーだった

今のトレンドは、まさにフレームロックやライナーロックのタクティカル・フォルダーです。
昨年のブレードショーでもマスプロ、カスタムともタクティカル・フォルダーが増えてきてるなと感じましたが、今年はまさに全盛時代突入といった趣きでした。
マイクロ・テックやゼロ・トレランスなどの有名ファクトリーメーカーはもちろんのことカスタムナイフメーカーたちもこぞってタクティカル・フォルダーを取り揃えていて、ピンキリではありますが、かなり高額で取引されていました。

Stas Bondarenko

ロシアのメーカーです。半分ファクトリーで、半分カスタムメイドのMidtechと呼ばれるタクティカル・フォルダー。
デザインが斬新でめちゃめちゃかっこいいです。写真のモデルはトランスフォーマーの敵役Decepticonがモチーフになっています。ブレードの回転軸にはボールベアリングが仕込まれていて動きは驚くほど軽くなっています。
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Micheal Raymond

ド肝を抜かれたのがこのフレームがインテグラルになっているフレーム・ロック。
加工精度もさることながら、サムノッチにダマスカスを使ったり、ネジをオリジナルにしていたりと細部までハイエンドなナイフでした。クジに当たった人しか買うことはできないほど人気がありました。
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Brian Nadeau

2年連続Best Tactical Folderを獲得したBrian Nadeau。
細部までスキのない作りで、かつ色彩感覚が優れている素晴らしいナイフメーカーです。既に購入困難になっています。
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HEA Designs (Housam E Abdelrahman)

シンプルなデザインなのですが、かなり人気がありました。
かなりの数のナイフメーカーがタクティカル・フォルダーを作ってきているので、よく売れているものの市場としては群雄割拠で、ここから頭ひとつ抜けだすのは他とは違ったデザインやアイデアが必要になりそうです。
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原幸治

原さんのテーブルでは、マイクロ・テックのアンソニー・マーフィオンとのコラボモデルが販売されていました。
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原龍一

原幸治さんの息子さんがナイフメーカーとしてデビューされていました。製作歴は2年ほどとのことですが、父親譲りのデザインセンスが光っていました。タクティカル・フォルダーのメーカーはほとんどそうですが、ハンドルの成形などはCNCを駆使して加工しているそうです。
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タクティカル・フォルダーを作っているメーカーをほんの一部だけご紹介しました。なんといっても世界最大のナイフショー。書きたいことは山ほどあるのですが、写真の量が膨大なのでこれから何回かに分けて徐々にご紹介していきますね。
 
 
 

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