それではさっそく、タイトル通りバークリバー・ブラボー1のハンドルを交換する手順をご紹介していきます。

 

今回交換するのはこちらのナイフ。
作業する前にブレードを傷つけたりしないように養生テープを貼っておきます。

 

まずはボルトとパイプを外していきます。ボルトの中心にポンチを打ちΦ4mmのドリルで穴を明けていきます。ナイフを挟んでいるのはナイフメーカーズバイスです。

 

大抵の場合、穴を明けていく途中でボルトが外れます。パイプ穴もボルトと同様に上から穴をあけていきます。抜けないときはピンポンチなどを駆使してボルトを叩き出すような感じで取り外します。

 

全部外れました。バークリバーのボルト類はどうやらアルミを使っているようです。

 

続いてハンドルを外します。ハンドルを外すのはオルファのカッターが使いやすいです。ハンドルのお尻に差し込んでプラスチックハンマーなどで叩いていくと簡単に外れていきます。

 

反対側も同様に外します。

 

両側のハンドルが外れたの図。これで下処理が完了です。ちなみにバークリバーの肉抜きはこんなふうになってました。

 

続いて新しいハンドルを取り付ける作業に移ります。ブレード側をあとで削るので少し大きめにしてハンドルを用意します。バイスで固定してボルト穴とパイプ穴をブレードに合わせてあけていきます。

 

ボルト穴とパイプ穴は6mmでした。これを左右1セット作ります。

 

続いてハンドルの外形をケガキます。元のハンドルが綺麗に外せていたので、穴位置を合わせてケガキ線をケガきます。

 

不要部分を切り出しました。まだここでは大まかに切り出すだけ。

 

次に、左右のハンドルを固定した状態でハンドルの端部を仕上げます。コレを先にやっておかないとあとでこの部分が磨けなくなるので注意が必要です。番手を徐々に上げて最終的にバフで仕上げました。

 

いよいよ穴位置を合わせつつ左右のハンドルを接着します。写真は取っていませんが、6mmの丸棒(ドリルでもOK)などを使って位置をキチンと合わせてバイスなどで固定して貼り付けます。

 

いよいよハンドルを削っていきます。僕は工房にバーキング(ベルトサンダー)があるので、それを使います。ない場合はヤスリで削っていけばOKです。ちなみにバークリバーは凹凸の削りの径がほぼ12インチのホイールにピッタリでした。

 

最初に外形を削って揃え、その後、握りの部分を徐々に削っていきます。大まかな形ができたら、角を取るようにしてハンドルを削ります。

 

これでほぼ最終形態が見えてきました。完成の一歩手前でいったんハンドルの加工をやめます。

次に、ボルトを装着するためのザグリ穴をあけます。今回は8×6のシュナイダーボルトを使用します。穴加工には専用の8×6の段付きドリルを使用します。

 

シュナイダーボルトをきつく締め込みます。あとこのタイミングでパイプもはめ込みます。

 

ボルトの頭をバイスに加えて、弓鋸で切り落とします。このときノコ刃でハンドルを傷つけてしまったり、ナイフを落とさないように気をつけます。

 

いよいよ最終段階です。ボルトの頭を削り落とし、ハンドルとともに削り、徐々に番手を上げて仕上げていきます。

 

出来上がったのがこちら!

 

積層模様の艶めかしいラインがきれいな材です。

 

今回はお客様からのご依頼でワイン+ブラックリネンマイカルタを使用しました。元のグリーンキャンバスよりもハンドルに表情があって面白いですね。天然の木材を使ってみたり、オリジナルにはない素材で自分なりにリメイクしてみても面白いかもしれません。ぜひあなたもチャレンジしてみて下さい!

 

 

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