サテンベルトが調子いい
最近Matrix-AIDAで仕入れるようになった、サテン仕上げ用のベルトがかなり使い勝手がよく、重宝しています。
ファブリックベルトというもので、3Mのスコッチブライトのような感じで、ナイロン繊維の不織布をベースに化学的に安定な接着剤と砥粒とが立体的に弾性結合した構造をしています。反発弾性に優れており、加工物に対してしなやかに当たって均等なベルト目を付けることが出来ます。また、研磨が進むにしたがって次々と切り刃が出現し、むらなく均一な研磨作業が可能です。
ちなみに、Matrix-AIDAと雑誌Fielderのコラボナイフのサテン仕上げはこのベルトを使って仕上げをしています。
仕上げの工程は以下のようにブレードをいつものように削っていきます。#60から削っていき、#120→#220→#400~#600程度までベルトをかけていきます。
サテンベルトの番手がざっくり#320~400くらいのイメージなので、それよりも上までかけておくと深い傷が目立たなくなります。でも、#220までしっかりかけておけばそこからサテンベルトに移行してもほぼOKです。
サテンベルトをかけ終わった姿がこちら。
普通の研削ベルトでは難しい均等なベルト目をいとも簡単につけることが出来てしまうのです。
サテンベルトのベルト目はつるつるとしていて、通常のベルト目よりも水や汚れがたまりにくく、実用ナイフとして十分な仕上げと言えます。
ベルトをきちんとかけてしまえば、あとはハンドルを付けてナイフを作り上げていくだけ。
手磨きが苦手な方や、実用重視の方はこの仕上げがおすすめ。ぜひお試しください。
ベルトの持ちも結構いいので、1本ベルトがあれば10本以上は粘って使えると思います。
バーキング用、レジンダー用ともご用意しました。
ぜひお試しあれ!