日本刀の製作体験で作ったという小刀用のカイデックスシースを製作したのでその記録。

要件は「ラブレスのポーチタイプのようなシンプルな形状でベルトに装着できるように」というもの。

ささっと絵を描いて図面を決めてサクッと作ってみた。見た目はいいのですがいざ装着してみると小刀の持ち手の部分が意外と長く、腰よりもかなり上になってしまう。動いたりすると横っ腹にあたってしまうような感じ。

ベルトループも苦肉の策で接着剤で取り付けているので頑強ではあるものの、少々の不安感があるのとS字カラビナをつけるにもかなり大型の物を探さなくてはならない。それもお客様にとっては面倒くさい。

試作。ベルトループを接着で固定した。少しの不安があるのと、ベルトに装着すると位置が高すぎる。

試作品の問題解決

というわけで、せっかく作ったが再度作り直すことにした。

試作でわかった解決するべき問題は2点。

1.ベルトループを不安なく固定できる形にする事

2.ベルトループにナスカンなどを簡単に取り付けられるようにすること

色々と考えて、ベルトループの長さと幅を変更することにした。
試作の時にベルトループを接着せざるをえなかったのは、ループをレザーシースの時と同じような長さにしてしまったためだ。なので、思いっきりループを長くすることにした。長くすることでネジ穴をループの固定用にしようという算段。

結果、写真のような形に落ち着いた。

ループをネジで着脱&固定できるようにしたので、問題点1の「確実な固定」を達成できたのと、問題点2の「ナスカンの容易な着脱」もできるようになった。ナスカンを使うことでシース全体の位置を下げることも出来る。不要なら外してしまえばいい。

また、副次的な効果として1.5㎜の薄いカイデックスを使用していたので、ループのおかげでシース全体の強度を上げることが出来た。

このループを長くする方法はほかのカイデックスシースなどにも応用できそうだ。

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