型紙を元にナイフキットを製作
ナイフ作りの最初のハードルは鋼材を型通りに切出すこと。
基本的には特殊なインク(ダイケム)を鋼材に塗り、ケガキ針で直接ケガくのが基本です。また下の写真のように図面のコピーを直接貼り付けたりするのもよくやる方法です。
ここまではまあ簡単なんですが、外径の削り出しはここから2~3㎜の穴を外周全体に連続してあけて、そこから金鋸で切ったり、タガネで折ったりしていきます。それが結構億劫だし、ボール盤なども必須になってしまうのでちょっとだけハードルが高くなってしまいます。
今回は、キャンプで使うオリジナルデザインのナイフを作ってみたいというご相談を受けて、お店で素材などを選ぶところから一緒にお手伝いをすることになりました。
ボール盤を持っていないということだったので、ハンドルの穴あけまではこちらでお手伝いをして、そのほかはご自分の力で作り上げるということになりました。
図面を描いてきてくれていたので、それをお預かりしてそのままの形に削り出し、ハンドルの大まかな加工までをお手伝いしました。出来上がりが下の写真。初めてのナイフは、キャンプなどで使えつつ、まな板の上でも使いやすいような包丁とナイフのハイブリッド型といった感じのもの。
鋼材はD-2、ボコテという天然木のハンドルを選択。ナチュラルな雰囲気になりそうです。
先週、久しぶりにお店に来て途中経過を見せてくれました。
ブレードを粗方削ったところまで、かなり順調に進んでいました。熱処理まであとひと踏ん張り磨くとのことで、磨き方のコツを店内で伝授しました。これがどう仕上がっていくか楽しみです。
なにより、週末の数時間を使ってじっくりと楽しんで作っているのが印象的でした。
最後まで作り上げて、ぜひ秋のキャンプで活躍してもらいたいですね。
初心者の方で、ナイフ作りに興味はあるけど…という方はお気軽にMatrix-AIDAまでご相談ください!