【DIY】ナイフのブレードを自分で黒染めする方法|塩化第二鉄でカスタム&錆防止
愛用のナイフや自作ナイフ、「もっと個性を出したい」「錆びにくくしたい」と思ったことはありませんか?そんな中、黒染めは個性をだし錆びにくくさせるカスタマイズの一つの方法です。
特にD-2などの炭素鋼やダマスカス鋼のナイフは、そのままだと錆びやすいのが悩みどころ。紅茶染めなどしても思った通り染まらなかったりしますしね。そこでおすすめなのが、「塩化第二鉄(えんかだいにてつ)」を使った黒染め(エッチング)です。
一見難しそうに聞こえますが、実は道具さえ揃えれば自宅でも簡単に施工可能です。黒染めすることでナイフが渋いマットブラックに仕上がるだけでなく、表面に酸化被膜を作ることで強力な錆止め効果も期待できます。ダマスカスや積層材については、異鋼種を接合しているため鋼種の耐蝕性の差によって腐食の進度が違うためそれが模様となって現れます。
今回は、実際にD-2鋼のブレードを黒染めした手順と、失敗しないためのコツ、そして一番重要な「廃液の処理方法」まで詳しく解説します。
用意するもの
- 塩化第二鉄液(腐食液)
- 中和剤(または重曹)
- 耐水ペーパー各種
- パーツクリーナー(脱脂用)
- プラスチック容器(タッパーなど)
- ゴム手袋・保護メガネ(※安全対策)
D-2のブレードを黒染めしてみる
今回は、D-2(SKD11)のブレードを黒染めしてみます。
1.ブレードを洗浄
今回は肥後守タイプの折りたたみナイフなのでハンドルからブレードをまるごと取り出します。シースナイフの場合はヒルトやハンドルを取り付ける前に腐食をさせないといけないので、作業工程を間違えないように注意が必要です。
ブレードに油分や汚れなどがあると均等に腐食しないため、この段階で綺麗にブレードを洗浄します。積層材などの場合は腐食させると少しブレードが荒れるのでそれを見越して#2000くらいまでブレードを仕上げておくといいと思います。うちに来るお客様に聞いてみるとミラーにするという方もいます。あるいはどうせ表面が腐食で荒れてしまうため、あえて粗い#400くらいで終えてしまうのもありです。

2.腐食液に浸す
今回、腐食液は原液のまま使用しました。温めることなどせず、常温のままです。
腐食しやす鋼材の場合は、液につけるとどんどんと腐食が進行していきます。割り箸などを使って取り出すなどして、逐一色合いを確認して、ほどよいところで取り出します。
記事では常温でやっていますが、ここでひと手間かけてワーク(ナイフ)の本体を煮沸すると、反応速度が上がる上、同時にブレードについた油脂を脱脂することが出来るのでお勧めです。

3.完成
5分ほどつけたところで取り出したところ。綺麗に染まりました。
染まりにくい耐蝕性の高い鋼材を黒染めする場合は、黒染めしてから一度水洗いをして、再度塩化第二鉄につけることを数回繰り返すことで、若干ですが色を濃くすることが出来ます。わたしも通常は黒染めする場合には3~5回ほど繰り返し黒染めをしています。(だだし表面が荒れるので必ず確認しながらやって下さい)
任意の色具合に染まり切ったらブレードをきちんと水洗いをして腐食の進行を止め、酸を落とします。その後、アルカリ性の洗剤を全体につけて中和します。

黒いハンドルに似合う感じになって、結構カッコいい。
見た目の良さと、黒い皮膜による防錆効果も期待できます。


今回使用したのはAmazonで気軽に買える塩化第二鉄。お勧めです。
腐食液の廃液はそのまま水道に流したりしてはいけません。
ですから石灰や中和剤と一緒に購入するようにしてくださいね。
それが面倒という方は、新聞紙などに腐食液を吸わせて燃えるごみとして捨てる方法もあります。
とまあこんな具合でけっこう気軽で簡単に黒染めしたり模様出しすることができます。
ダマスカス鋼やVG-10の積層材などをエッチングしたり、ナイフをエイジング処理したり、とにもかくにも自己責任でお楽しみ下さいませ。
3 thoughts on “【DIY】ナイフのブレードを自分で黒染めする方法|塩化第二鉄でカスタム&錆防止”
初めましてマンモスと申します。
早速ですが、自作ナイフを腐植液に浸したのですが黒くならず赤さびになってしまいました。間違った工程なのでしょうか教えてください。
コメントありがとうございます。
自作したナイフの鋼材の鋼種は何だったのでしょうか?
マンモスですご返答ありがとうございます。
やすりで作ってみました 先程問題が解決しました。
塩化鉄の濃度が、薄かった為黒く染まりませんでした今回は、原液で試したところ
上手く染まりました
有難うございました。
又、分からない事がありましたら宜しくお願い致します。