畏れ多くも S. R. Johnson のニューヨークスペシャルのメンテナンスをさせてもらいました。

お預かりしたのがこれまたすごいナイフ。象牙のハンドルに蒔絵が施された無茶苦茶高そうな代物で、立派な布張りの専用ケースに収納されていました。

お預かりしたものを確認してみると、タングが錆びて赤錆に、ヒルトにはシミのようなものが浮いてしまっていました。

幸いなことに蒔絵の施された部分は無傷だったため、問題なく錆を落とせそうです。

というわけで、写真のようにマスキングを施し慎重に高番手の耐水ペーパーで磨きなおしていきます。

じっくりと慎重に研磨を行い、元の形が変化しないよう注意をしながら作業をすすめ、無事に錆を落とし、元の状態に戻すことが出来ました。

今回の案件で、ナイフに錆が出てしまった原因は謎ですが、手遅れになる前にオーナーの方が気づいてくれてよかったと思います。

万が一、蒔絵にかかる部分に錆が来てしまったり、形を変えなければならないほど錆が来ていたらと思うとぞっとします。

ナイフのメンテナンスで最も必要なことは、たまにコレクションを手に取り愛でるということだと思います。常に手に取ってみていれば小さな変化を早い段階で発見することが出来るからです。

元通りになったナイフは、無事にオーナーのもとへお返ししました。

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